MacのUIの歴史でいまだ解決できてない領域と思うのですが

50回以上の連載でファイルオープン&保存ダイアログ(仮・以下ダイアログ)のことに触れている(文句言ってる)回はこれだけだったんですが…、

正直この時期のMac OS Xは右を向いても左を向いてもひどい出来だったので、なにもこのダイアログだけが悪い出来というわけではなかったのですが、まぁ、作業に支障が出るって意味では本当に腹たつ対象だったのですね。

でタイトルに書いた通り、このダイアログのインターフェースって結局Macの歴史始まって以来解決できていないことだと思うんです、どうにも使いづらいんですよね、このインターフェース以外ないんですかね?何か別の方法は開発されていないものか?この長い歴史において。

ファイルを開く時、保存する時、そこで急にモーダルなFinderもどきが登場するわけです。このモーダルという部分。これが厄介なんですね。モーダルなのでその中で完結させないといけないから。

ただ開きたいファイルを示すだけ、保存したい場所を示すだけ、というかもしれないけど、実際にはそれだけでは済まないわけです。簡単に思いつくのは、フォルダを新たに作れるインターフェースをどうするか。保存したいタイミングで新たに作れないといけないですよね?「新しいフォルダーを作る」ボタンがあればいいじゃん、というでしょう。でも他に機能が必要だったら?ボタンを追加し続ける?というのは無理が訪れるのは明らかで。

いや、できてるうちはいいんじゃないの?とも思います。正直なところそこだけです、できているから今のインターフェースでいいのではないか。でも不満は残り続けているのです。

過去に別のアプローチはあったのかというと、記憶にあるのでは90年代のOpenDocにて開くダイアログがモーダレスになった記憶があるのですが、どちらかというと保存ダイアログ側なんですよね、問題を抱えていると思うのは。開く方はもともと自由があるんです。Finderにもどって目的のファイルをダブルクリックすればいい。でもモーダルでチョイスした時もある、となるとモーダルでもモードレスでもチョイスがある分、良いのです、良い体験なのです。

でも、保存ダイアログのほうはチョイスがないんです。そこに保存する、場所を指定しないといけない、そのためのインターフェース。保存しないといけないファイルがそこにあり、さぁどこ?と言われている時ですよね。そこで発動するインターフェース。ここは逃げがない。保存したい、場所を決めないといけない、そのタイミングでポンとダイアログ、いままで自由に使えていたPCがその小さいダイアログに閉じ込められるわけです。そこの話をしてるんです。あまりに進化していないインターフェースじゃないかな?と思うんですけどね?みんな納得して使っているんでしょうかね?


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