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バスケの言い分 ウェブ保存版

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MACPOWER誌にて2000年7月号から2004年12月号まで5年にわたって連載されたコラムを当時のままの文章で公開します。内容的には今読むとアレですが、まぁそれはそれとしてお…
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#名前

[#48] 名前はありませんが、実は私、こういうモノです

先月は、名前がないほうが都合のいいときもあるぞという話だった。名前がないという状態がもたらすメリットについて、いろいろ考えてみたのだ。今月は、名前がない世界でいかに個々を認識するかということについて、掘り下げてみたい。 先月の最後に話題にした、「名称未設定」というテキスト書類を例にとってみよう。たくさんの情報を、メモ的に書き留めておくのには非常に手軽な仕組みである。しかし、じゃあ数多くあるメモ的ファイルをどうやって区別するのか?という話から考えてみる。つきつめてみると、個性

[#47] 名前なんてないほうが自由に生きていけるのです

先々月、名前を付けるということの重要性について書いてみた。今月はその続きとして、逆に名前がないとどうなるかを考えてみる。実はPerlやPython、JavaScriptなどに代表されるスクリプト言語では、名前のない関数を作れたりする。名前がなくてどうやって呼び出すのかというと、文章だけでは説明も難しいのだが、まぁ関数自体をオブジェクトと考えて、それに「実行しろ」という命令を送るようなモノだと思ってもらいたい。 ではプログラミングにおいて、関数に名前が付かないと、どういうメリ

[#45] 名付け親にはプログラマを

ものに名前を付ける、という行為がある。普段の生活ではあまり行うことではないかもしれないが、世のなかのものにはたいてい名前があり、それは誰かによって命名されている。次のプロジェクトの名前、生まれてくる子供の名前、拾ってきたペットの名前、ホームページの名前 - などなど。 我々プログラマも、ものづくりに関わっているということもあり、名前には意外と敏感である。例えば、自分でソフトを作って発表する場合、ソフトの名前の付け方次第で、そのプログラムの将来もけっこう決まってしまうものだ。