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バスケの言い分 ウェブ保存版

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MACPOWER誌にて2000年7月号から2004年12月号まで5年にわたって連載されたコラムを当時のままの文章で公開します。内容的には今読むとアレですが、まぁそれはそれとしてお…
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#プログラマー

[#36] Cocoaの印象 その2 : 緩やかな制約の強み

プログラマーの行動を制限するものには、何があるだろうか?1つにはコンパイラの存在がある。コンパイラとは、プログラマーが書いたソースコードをCPUが理解できるバイトコードに変換するプログラムのことだ。この、用意されているコンパイラが理解できるかたちでしか、プログラマーはソースコードを書くことはできない。プログラミング言語も制限されるし、そこで使われる文法も決められたものしか使えない。これが制限としては一番強いモノだ。コンピューターの都合に合わせた制約、ハードな制約といえる。

[#31] オブジェクト指向「的」な話

俺がまだプログラミングの仕事で飯を食う前のことだが、プログラマー35歳定年説[*1]という話を聞いたことがある。プログラマーは頭の回転が悪くなるとやっていけないので、仕事ができるのは35歳が限界という説らしい。もちろん、いまはそんなことを言う人はいない。俺の定年を延ばしてくれたものはいくつかあるが、その1つはオブジェクト指向だ。今月はこれをテーマにしよう。ただし、あくまでオブジェクト指向「的」な話。 そもそもオブジェクトって何だろうか?訳すと「モノ」だ。モノに指向している、