オナ禁でのテストステロン値は1週間でさがるのか?

 おはよう! そして会えない時のために、こんにちはとこんばんは!おやすみ!

 SHIGEKIです。

 今日は、テストステロンについてのはなしです。
 テストステロンが高いと、筋肉がつきやすかったり、男性として魅力的に見えます。
 このテストステロンは、オナニーをすると低下します。だから筋トレの効果を高めるため(あとモテるため)にもテストステロンが高い方がいい=オナ禁しておいたほうがいいわけです。
 

 ここからが本題です。

 このテストステロン、1週間をピークになり下がるという研究結果が出ていて、一部筋トレyoutuberもこれを根拠に「週1回は自慰してもいい」といっていたりします。
 

 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12506329/
 
 この研究、本当に正しいの? 信頼できる? というお話です。
 研究の要点をまとめると
 「28人の男性を対象に、1週間禁欲してもらって、血中のテストステロン濃度を調べた。5日目までは変化ほぼなし。7日目にピークが来て、以下少し下がって変化なし。射精によってテストステロン濃度は変化する。1週間で射精するのがいいんじゃね?」ってかんじです。
 とりあえず、この論文をどの程度信頼していいかを客観的に見て生きましょう


①対照となる群が存在しないため、いわゆるケースシリーズに分類される・・・オナニーをしないことでテストステロンが上がっているかをしらべるのに、オナニーしている群がいないと差が出ません。

画像1

https://www.j-milk.jp/knowledge/food-safety/uwasa_ekigaku.html

②人数が28人と少ない・・・オナニーについてクソ真面目にやっている研究者や学生があまりいないのもあるのでしょうが、ちょっと母数が少なすぎます。
必要なサンプル数というのは =1/(誤差%)^2です。
要するに、誤差を5パーセントにまで抑えたければ、
1/(0.05*0.05)=400 と400のサンプル、この場合は被験者が必要になります。
 28人だと、ざっと出る誤差の範囲は20%です。研究で2割ぶれるのはちょっと厳しいところ


③単純に論文の年代が古い・・・この研究は2002年に発表されています。もう機材のレベルが2次元くらい違ってきちゃいます。あと、論文は基本的に古いほど信頼できません。
 直近5年くらいまではまだ許容範囲だけど、10年はちょっとな……ってかんじです、
 
 みなさんは野口英世を知っていますよね、千円札の人。
 あの人、一応ノーベル賞候補には上がっていたんです。
 その論文、今現在ではほぼゴミとなっています。
 ウイルスは当時の顕微鏡で観察不可能だったため、野口がみていたものは正しくなかったことが証明されています。
 こんな感じで、世界的権威があるノーベル賞に近い論文ですら、科学の進歩で間違っていることが証明されます。
 もっといえば、受賞しているものでもロボトミー手術とかあるので、あてにはならないです。評価は後世が決めることです。
 
Q.結局何がいいたいの?

A.この論文を根拠に1週間で禁欲解除するのはちょっと勿体ないぞ

別に1週間以上抜かなくても大丈夫です。むしろ、テストステロン変動するより、一定の方が筋トレ等で高められるので、気にせず禁欲しましょう。

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