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企画、運営の基本

2018年11月に第一回金管バンドベース奏法研究会という企画を立て、現在までで6回ほど開催している。

またそのほかにもBrass in Recital、Webセミナー、金管バンド体験会、スコアリーディングや指揮法、金管バンドの指導法、年忘れイギリス周遊歌合戦などなど様々な企画を打ちこれまで行ってきた。

続けているものもあるし、単発で今後どうしようか考えているものもあるけれど普段の音楽活動と並行して各種様々なものを世に提案してきた。

今日はそんな経験上、これからそういうことをしようと考える人向けにブログを書いてみる。できるだけ音楽に限らず、どのようなジャンルでも無から有を生み出しやすくなるように


1、初めはとにかくがむしゃらに

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用意周到にすればするほど、もちろん成功確率は上がると思うし、参加者の方々にご満足いただける可能性も高くなるだろう

しかし、準備や用意をし過ぎて頭でっかちになるより、はじめのうちはとにかく場数を踏み経験値を稼ぐのがとても大切である。

失敗をすれば成功の方法がより見えやすくなるし、成功をすれば失敗(というかもっと次はこうしようみたいなもの)がより鮮明に見えてくる。

しかし、机上で考えていてもわからないことはとにかく多い。なのである程度準備をしたら実行してしまうのがベストである。

またそういったときにはじめから有料のイベントにするにしても
・割引価格
・モニターとして無料の人も呼ぶ
などの

テスト期間を設けて今後の本イベントのために経験値を貯めるのもありだ。

2、何のために企画を立てるのかを忘れない

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今現在河野企画が抱えている企画は大きく分けて3つです。

・演奏系
Brass in Recital
←一般参加者を募りお一人十数分の持ち時間の中でソロやアンサンブルを素晴らしいプロのピアニストの伴奏でお楽しみいただく。日本でソロを吹こうと思うと・コンテストに出る。・リサイタルを開く。・所属するオケ、吹奏楽、金管バンドの年に数回の演奏機会でソロ曲を演奏できる機会を待つ。の3つしかないためエンターテイメントとして楽しくソロを演奏してもらう場所を提供したかった。

・研究系
金管バンドのためのベース奏法研究会
←金管バンドの中で使われるベース(Tuba)の奏法、さらにその金管バンドの中でどのようにアンサンブルをこなしていくか、また少ない練習時間の中でどのように最大限の成果を出すかコーリーバンドで戦っていた時の経験と帰国後の日本での活動の経験をもとに構成する超実践的研究会。

・講座系
金管バンド指導法講座
←現在指導者が圧倒的に不足している金管バンド業界に今後指導者として対応できる存在を育成するために作った講座。"金管バンド=なんかよくわからないもの"という常識を払拭するために1、スコアリーディング 2、金管バンド史 3、指揮法 4、実際のバンドを振ってもらう実践編と4つに分けて講座を開いた。

etc.

まだ細かく小さい企画も開催してきたが大きく分けて3つは上記したものである。
さて、企画を実現していくにあたりいくつか段階がある。

1、はじめに企画自体を思い立つ
これは日々の現場での経験から思い立つことが多い
BiRであればバンズマンとの飲みの席
研究会であれば指揮をしている際のベースの感じ
指導法講座は金管バンド業界全体の話になった時など

2、場所を押さえる
場所の予約を先にしてしまえば思いついた企画がより頭の中で具体的になります。なぜかというとよやくをしてしまうのでやらざるを得ないからです。

3、構成を組み立てる&募集をかける
企画の構成つまりマップを作ります。
〇〇という主題で、それを体験や学習してもらうにはどのような構成が必要かゴールから順に降りていくいいです。それと同時にできるだけわかりやすい内容、興味を持ってもらえそうな内容で募集をかけます。主にSNSや動画、興味を持っていただけそうな方へ直接DMが有効です。

4、実施
そして実施します。

さてここでこの章の本題です。

色々なことを考え企画を組みたてやっていくうちの色々な欲が出てきます。


例えば
・より多くの人にお集まりいただきたい
・より情報を多くしたい
・もっと稼ぎたい
・より規模を大きくした

などです。

例えばより多くの人を集めたいとなると
←より汎用的な内容にし、色んな人が喜んでくれる内容にしようとする
・でもあることの専門家(僕ならチューバや金管バンドの専門家 )なのに誰にでもうけるような内容に変える=つまり広く浅い内容にした途端にライバルは増えます。蒙古タンメン中本が辛いメニューを減らし、みんな大好き醤油ラーメンやとんこつラーメンも提供し始めるのと同じです。こうなると中本でなくてよくなってしまうわけです。中本があの”中本”だからファンはいくわけです。
その分野ならその分野で突き抜けるべきです。

より情報を多くしたい
←自分が講座に出た時を思い出すべきですが、どんなに真剣に頑張って1時間話を聞いても3日後に誰かにその講座の内容を話してみた時2~4割内容を話せたらいい方です。これと同じで、自分が講座を開くときも情報の量のバランスはとても大事です。こちらは好きなことをわかりやすく話せばいいだけなので気持ちは入り、情熱的に永遠に話し続けられます。しかし、受講者からすると情報が多過ぎて情報過多となりしんどい場合が多いです。もし量を増やすのであれば会を区切り繰り返し何度も話せる内容にして行うべきです。

もっと稼ぎたい
←これが一番陥りやすい衝動だと思います。
上手くいくとどんどん会費を吊り上げたり一回あたりの金額をあげこちらの収入を増やしたくなります。確かにそれも必要なときもあるのですが、いつも自問自答しなくてはならないことがあります。

果たしてご応募してくださった人は満足してくださっているのか

という点です。その人の立場になって考えたときにどのような場合だったら自分が受講者であればHappyか、また終了後、色々な人にレビューを聞いて次回に活かすすべきです。その上で金額については再考できます。

どのような企画も変化なくして進化はありません。
金額の変化ももちろんありです。しかしいつでも主軸に置いておかねばならないことがあります。それは

何のために企画を立てたのか

ということです。

〇〇という企画を立てた時に自分がなぜその企画を立て、ご応募してくださった方々にどのような体験をして欲しいのか、またそれによって何をどうしたいのか

この主軸からブレるとよくある
「何のためにやっているんだかわからなくなった」という状態になったりまたは自然とご応募が減ります。

初志貫徹、しかし変化なくして進化なし

この相反するような2つのバランスを組み合わせて行なっていくことがとても大切です。

3、まとめ

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実際、無から有を生み出すのは不得意でなければそんなに難しいことではありません。しかし、何が一番難しいかというと

継続

という部分になります。長い年月続けていけばいくほど悪い身での
・こだわり
・変化への恐怖
・初心の薄れ

が生まれ守りに入ったり、現状維持に努めるようになります。
しかし、そうすると「変化=進化」がなくなり継続も難しくなってきます。

いつでも新しい知的好奇心は満載に、しかし初心、つまり企画をし始めた頃のワクワクを忘れずに、何かのため、誰かのために企画を続けていけたらと思います。

ご読了いただきましてありがとうございました。


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音楽家 Kazzのnote
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