減酒のヒント

はじめに

お酒が習慣化している人にとって、禁酒は非常に難しい。
なぜなら依存性があるからだ。
自分の意思とは関係なく、もしくは依存性によって自分の意思が書き換えられ、夜になるとお酒を飲んでしまう。

私も数年前までは毎日のようにお酒を飲んでいた。
しかし、色々なきっかけがあり、今は飲む量が激減している。

飲酒(依存)の経緯〜現状〜今後の方針などを書いていきたいと思う。

飲酒⇨依存の経緯

結論から言うと、お酒に限らず何かに依存してしまう原因としては、「一人になること(孤独になること)」が大きいと思う。

私は元来、一人が好きで、子供の頃はなるべく早く実家を出て一人暮らししたいと思っていた。
(これは今思うと、親といるのが恥ずかしいであったり、自分の好きなことができないと思い込んでしまうといった、思春期の感覚が自分は強かったのかもしれない。今は親とはいい距離になれていると思っている。)

そんなことだったので、高校卒業後、行く大学の条件は「一人暮らしができる、実家から離れたところに立地していること」だった。

一浪はしたが、無事希望の大学に入学して、晴れて一人暮らしを始めたのは20歳の頃。

一人暮らしを始めて感じたのは、「解放感」や「一人立ちした感」であった。念願の一人暮らしを始められ、しかも一人立ちした感もあり、最初はとてもウキウキした学生生活を送っていた。

しかし、入学して2、3年くらいか、自分の元来の人見知り&一人好きの性格のため、友達といる時間より、一人の時間の方がリラックスできるようになってきてしまった。
それでも、自分の変なプライドがあり、部活など、友達と過ごす時間は減らすことがなかった。

今思えば、この他人と過ごす時間のストレスの吐口としてお酒を飲むようになった気がする。
(一方で、最低限他人とコミュニケーションをとることができたので、一定の社会性はつけることができた気がする。大学時代の友達には感謝しています)

飲酒量は、ほぼ毎日ビール350mlを4缶(以上?)とたまに焼酎を飲んだりなどしていた。
当時はアルバイトもそこそこにしかやっていなかったので、生活費のかなりの割合をお酒が占めていた。

そんなに飲んでいたら身体や心に異常が出るのは当たり前で、
・体重が激増(10kgくらい)
・家の照明は夜でも常に消しっぱなし(これは今思うと鬱だったの
かな?)
と言う有様であった。

当時はこの異常性に気付くことができなかった。
これがお酒というか依存性の怖さだと思う。
何かの依存者の方々が自身のまずい状況を頭では分かっていながら、どうしても止めることができない気持ち(というか性質?)は苦しいほどに分かる。

現在(減酒する方法)

この頃に比べると、現在はお酒の量は激減している。
現在は何の変哲もないサラリーマンをしており、お酒の量はプライベートでは週に2、3日ビールやハイボールを2、3杯飲む程度だ。

お酒の量が減った1番の要因は「家族ができたこと」だ。
自分は好きな人と2年半前に出会い、とても幸運にも付き合い、結婚することができた。
以前は一人暮らし以外は考えられなかった自分だが、本当に心を許せる人とであれば誰かと暮らすことは全く苦にならないどころか、よりリラックスできたり、自分の考えを自由に共有できてたりして、とんでもなく楽しんでいる。

二人暮らしで自分が酒浸りになっていたら、共同生活などままならないだろう。
ただこれもこんな単純なことではなく、「心を許せる人と」というのがポイントだと思う。
本当に心を許せる人となら、まともに共同生活しなければと考えるし、そもそもお酒を飲んでストレスや孤独を埋め合わせる必要がなくなる。

誰もがこのような人と出会えるわけではなく、私は自分の努力というよりもただ単純に幸運なだけだったとも言える。
ただ、お酒との関係に着目すると、このような事実がある。

減酒のメリット

お酒が今の量まで減ったことにより、以下のメリットが感じられた。

・翌日の体調・精神状態がとても良い。
・睡眠の質が上がった気がする
・お酒を飲んでいた時間を他の有意義なことに充てられる(家族とのコミュニケーションや勉強など)
 ⇨ただこれは一概にも言えないところがあり、昔はお酒を飲んでいた時間は音楽が共にあり、その時間で音楽ととても仲良くなれたからである。
・お酒に充てていたお金が浮く(月数万は使ってたのかな)

まあおおむね他の方も書かれていることと一致していると思う。
まあお酒を減らすことは基本的に良いことではないと思う。

今後の目標

もう少し量を減らしたい。
メリットにも書いたように、禁酒にはメリットしかなく、言い換えれば飲酒にはほぼデメリットしかないというのは頭では分かっているし、今は若い世代で選択的にお酒を飲まない方も増えているので、禁酒しやすい状況ではあると思う。

今お酒を完全に辞められていない理由にはやはり依存性があると思う。
依存を断ち切るのは容易ではないことは自分が一番体感しているので、気長に減らしていこうと思う。

2044文字 1時間

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