練習 考 1 「設定する」と「感じる」を分ける

練習する時に大切なこととして2つの要素がある、とこちらの記事に書きましたが

これらをまず分けて練習に取り組むのがより効率的に練習を進めるのに役立つのではないかというのが最近私がよく思っていることです。

取り組み方は、まず楽譜に書かれている内容つまり上の記事でいう知識の部分の

・タイトル

・楽語

・拍子

・その曲が作曲された時の作曲家の心情や歴史的背景など

・アナリーゼした内容

など、楽譜から読み取れるもの(ここを細かく設定すればするほど表現がより豊かになると私は考えます)をまず把握します。

次に、把握したそれぞれの知識とセットにする「それらが自分にとって何であるか」を自分の内側に問いかけていきます。

自分がどう感じるか、どんなイメージが湧いてくるのか、どんな音で弾きたいのかなど。

ここでポイントになるのは、まず自分の内側から湧いてくるものを出していくことです。

本に書かれていたこと、先生が言っていたこと、有名なピアニストが話していたこと…

それらを一旦脇に置いて、とにかく自分の内側に感じられるものだけに目を向けます。

楽譜に書き込んだり、ノートなどに書き出すのもいいかもしれません。

そしてここからが大切な所なのですが、それらを確認したら、練習ではただ音を鳴らすことに意識を向けます。

弾きながらイメージを思い浮かべること、次の音のことを考えることはしません。

練習で積み上げていくのは、自分が設定したイメージをからだにしみこませていくことなのです。

なので、どういう内容を弾くのか、それらに対する自分のイメージは何であるかを先に把握し、練習ではそれらを元にからだに覚えさせていきます。

お読み下さりありがとうございました(*^_^*)


メルマガ配信しています。「本物の表現」「本物のセラピー」について私が思うことを書いているのでよかったらご登録下さい。

https://resast.jp/subscribe/178306

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?