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はじめて買ったCDはグレゴリアンチャント

人生ではじめてCDを買ったのは高校に入ってからで、周りの人より遅かったと思う。一生に一度の事だからかなり真剣に悩んでから決めた。その頃、ベストセラーにランクインされてるとか新聞か何かで見て買ったのがグレゴリオ聖歌のCD。年齢的にもそろそろCDを買わないと妙な事になりそうな気がしていた。もちろん一生買わなくても何も起こらないのだが、一生に一度の事だから聴き応えのあるあまり軽くない音楽が良かった。何度も繰り返し聴ける絶対に色褪せないものを探していた。数年前から。
そうして買ったグレゴリオ聖歌。自分をどこか遠くに誘ってくれるのではないかと期待した。それを聴いただけで今までの自分とは違う自分になれるのではないかと。歴史と由緒のある宗教音楽なのだから。
もう何年も聴いてない。MISIAの曲を聴いた時のような心がぞわぞわするような感動がほとんどなかった。歌詞の意味も何語なのかも知らない。曲のタイトルも分からない。
格好つけて買ったのがグレゴリアンチャント。音楽で世界を癒し平和を築くことが出来るなら、とてもお値打ちだ。
音楽とか宗教って何だろう?そんな哲学的な事を考えてしまうのは、はじめて買ったCDに掛けられた魔法に影響されているのかも知れないな。

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