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Basic Channelについての備忘録 / BC-07:1994年 : Octagon 1: Octagon 2: Octaedre

(それぞれにマガジンタイトルを追記しました。Basic Channelのトラック名だけだと、どんな内容か分からないと思ったのでw)

当時は、どのくらいのインターバルでリリースされてたのか分からないが、前作からの期待値を全く意識してないかのような無骨展開まっしぐらの高速BPMミニマルの2トラック。

リリース当時は、私はまだ高校生だったのでリアルタイムでの状況は分からない。20歳前半頃に知り、そこから辿っていった。
当時のDJたちは、どんな気持ちでこのリリースを受け止めただろう。
あくまでも個人的な想像だが、

「あっれー?もっとダブカッコいいやつ期待してたのになぁ、なんか今回は薄味だなぁ」

ってなってた気がする。いや、まぁダブな風味はあると言えるものの、期待値をここまで意識していなさは潔いというか、こんなに無骨なBC-01のような徹底したミニマルなトラックをここで持ってくる、それもまたBasic Channelというユニット、レーベルなのでしょう。
どの世界でもオリジネーターという方は、予想の斜め上を行く方たちですからね。
しかし、タイトルの八角形、八面体というのは、その裏返しか?というくらい音数が少ない。前作のような音を期待させるようなトラック名にワザとしたのだろうかw それは考え過ぎか?
それとも前作はあまりに攻め過ぎて、その当時の受けは良くなかったのか?受けが良かったヤツの風味に戻そうとしたのか?はたまたそんなの関係なしで、自分らの求める音を追求しただけか?たぶんそうだろう。あの2大巨頭の御二方はそんなお方でしょ?w きっとねw

トラック1は、ダブな風味はやや抑え気味で、ジョジョ(あえて、カタカナです、ゴォォォォォォォ)に音が重なりつつ、フィルターで変化していくダビーな仕様は、踏襲されているものの音数と音色が前作の期待値を個人的には裏切られた感あり、薄味だなぁって感じる。
ただ、クラブユースフル感には強めに振っている。これにリバーブディレイを適切な量かけると、よりぶっ飛ぶ。
なんならLowカットして、その状態でミックスすると面白い。

トラック2は、ダブ風味はトラック1よりも抑え気味で、DJとしては先にこっちかけておいてから1を重ねかけるのが面白いかなぁ、後半になるとややフィルターがウネリまくります。そこに1をLowカットさせてミックスすると面白いかもしれない。ん?これは2枚買ってね?って言うこと。いやぁそんなこたぁないよね?w

私がDJ頻繁にやってた当時は2枚買うってことは、周りのDJ達は良くやってた。貧乏な俺はそんなことはあまりやってなかったが、ことBasic Channelについては、お気に入りのレコードは2枚、CDも2枚買ってた。そもそもレコードというのは、聴けば聴くほど消耗する音源なので、好きな人はそれこそ3,4枚買うなんて当たり前って感じ。DJ、コレクター諸氏ならご理解頂けるでしょう。今やストリーミングで音楽を気軽に聴けるから、坂道系好きな人以外にはあまり考えられないことでしょうね。(CD売り場に若者ほとんど見かけなくなった気がする。)
DJをする上でレコードほど、直感的にコントロール出来るフィジカルアイテムは無い。
今では、Pioneer様がCDJシリーズなる素晴らしい機材を開発してくれたが、アナログレコードの音質には絶対に勝てない。これは理論上もうどうしようもない。(音質の好き好きや感じ方は、人それぞれだろうが、私は圧倒的にレコードの音質が好きだ)
今後期待するのは、5Gネットワークが普及した時にハイレゾ品質でストリーミング再生でき、それでDJ出来れば勝てる。おそらく機材の用意とかにめっちゃ金かかると思うけどね。
しかしながら、それを想像すると夢のようなDJができますねぇ、まぁ版権問題で各社レコード会社が足並み揃えないと難しいですが、世界中のあらゆるジャンルの音源にアクセスでき、かつ良い音質でDJできてしまう。

(おそらくレコード会社は今後の音楽文化の中での立ち位置が危うくなる、今や個人でも自分の音を簡単に販売できてしまうのが当たり前の時代において、「レコード会社いらなくね?」って人がどんどん増えてくはず、最先端の音は、ほとんどインディーズやもの凄くローカルなエリアで産まれているでしょう?ビリー・アイリッシュなんかは良い例でしょ? Soundcloudにアップした曲がきっかけだもんね。最近、良く聴いてます。早熟の天才兄妹ですね。お兄さんが作曲してる。今やアメリカの若者たちに大人気。マスでポップな領域で勝負するには大手レコード会社に所属するメリットは高いのかもしれないが、もはや自分の音を追求し発表するために敢えてインディーズでいるミュージシャン、アーティストはたくさんいるはず、そして新しい音の新芽はそこで育つことが多いのだ。)
知られざる(良い意味でね!)私の最近の大スキなミュージシャン達
(敬称略)
Soma Hayato
松本一哉
Junya Tokuda
FeLid
Channel Tres
Angel 1
DJ Python
Upsammy
(あ!やべぇ書き過ぎたw でもサブスクリプションサービスでたくさん聴けるようになって、ミュージックギークには最高なサービスですw スキな曲を聴いていると、サジェスト機能でこちらもどうです?って表示され、そこから芋づる式にスキな音のディギングが止まらんのですw しまいには友だちが聴いてる音も分かるので、友達は私と趣向が似ていて、たまに私の知らない曲を聴いていて、そこからも新たな発見がある!もう無限ループ~)

実は音質拘らなければ、spotify premiumである程度の範囲の世界の音楽ライブラリーにアクセスしiPhone、iPadのアプリでDJできちゃう。これは、本当に底無し沼のように楽しめてしまうが、(実際にやり出すとマジで止まらない‼️ ズブズブと深淵にハマってまいます)あまりにもライブラリー数が豊富なので、事前にプレイリスト作成しとかないと、選曲する時に目的の曲にたどり着くのだけで、手いっぱいになる。
この5Gネットワークの普及(さらに将来的には6Gも研究中)により、今後DJのライブパフォーマンスは、ガラリと変わるでしょうね!
ていうか、後半ほとんどベーチャン関係ないねーw

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