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東京現音計画夏の予定

昨年来のコロナ禍の騒動で色々な演奏会が中止、延期となっていますが、そのあおりを受けた形で東京現音計画もこの夏から秋に集中的に演奏会を行う予定で、個人的には若干フェスの様相を呈しています。演奏会の番号も前後していますので、ここでまとめてお知らせしたいと思います。

07/13:東京現音計画#14R〜コンポーザーズセレクション6:森紀明

2021年7月13日(火)19時開演
杉並公会堂小ホール

(こちらの演奏会はおかげさまで予約完売となりました。当日券の販売はありません。)昨年夏に中止した演奏会の延期公演。ひとりの作曲家に新作委嘱とプログラム監修を託すコンポーザーズセレクション、第6弾は森紀明が登場。サックス奏者・イベントオーガナイザーとしても、現代音楽、ジャズ、即興演奏などジャンルを越える活動で知られる森さんが、今回のキーワードに掲げたのは「ボーダーレス」と「アカデミズム」。新作は、ゲストソリストにフリージャズの重鎮・坂田明さんを迎えるサクソフォンコンチェルト。

この演奏会のキュレーションに関して、メンバーの大石が森さんへインタビューしています。

今回は東京現音計画初のインスタレーションに挑戦。
【プログラム】
●ケリー・シーハン《色の系列》スネアドラムとテープのための(2017-18)
Kelly Sheehan: A Series of Colors for Snare Drum and Tape

●キャサリン・ヤング《アンダーワールド(ダンシング)》ウーリッツァー・エレクトリック・ピアノとチューバのための (2008)
Katherine Young: Underworld (Dancing) for wurlitzer electric piano and tuba

●ウェストン・オーレンキ《メロディカのための》任意の数のメロディカとアナログ&デジタルシンセシスのための(2017-18/19)
Weston Olencki: for melodicas for any number of melodicas and analog & digital synthesis

●森紀明:《観察/振動》複数のパフォーマー、電子音楽的環境のための(2020委嘱初演)※緊急事態宣言による終演時間の制限に伴い、今回は演奏しません。
Noriaki Mori: Observation / Oscillation for multiple performers and electroacoustic environment

●イアン・パワー《浮標》ローレンス・クレインに倣って エレクトリック・オルガンと家電のための(2015-16)
Ian Power: Buoy (after Laurence Crane) for electric organ with household appliances

●アレックス・ミンチェク《核》サクソフォンと打楽器のための(2007)
Alex Mincek: Nucleus for Saxophone and Percussion

●森紀明《マトリックス》アンプリファイド・アンサンブルとソリストのための(2020委嘱初演)
Noriaki Mori : Matrix for amplified ensemble and soloist
ソリスト:坂田明(サクソフォン、その他)

【インスタレーション】
●マリアンチ・パパレクサンドリ-アレクサンドリ《ソロ》モーター、セルパンと脳のモデルのための(2017)
Marianthi Papalexandri-Alexandri: Solo for motor, serpent and brain model (2017)
●サム・プルタ《ペーター・アプリンガーと共にある自画像》(2011)
Sam Pluta: Selbsportrait mit Peter Ablinger (2011)

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08/31:東京現音計画#16〜ベストセレクション3:インプロヴィゼイショナル・パースペクティヴ

番号は1つ飛ばして#16になっていますが、#15はこの後9月16日に予定されています。東京現音計画では今まで演奏してきたレパートリーを再キュレーションして構成する「ベスト・セレクション」をしばしば企画してきましたが、今回はインプロヴィゼーションを中心にお送りします。今回は即興性を味わうための短いプログラムの2回公演、辻田絢菜さんへの観客参加型新曲のほか、ライリーの《in C》を一緒に演奏していただくプレイヤーを公募しています。

2021年8月31日(火)Aヴァージョン17:00開演:Bヴァージョン19:30開演
トーキョーコンサーツ・ラボ

【プログラム】
●ペーター・アブリンガー 《Ohne Titel 1-10》(Aヴァージョン:1-5、Bヴァージョン:6-10)
●テリー・ライリー《In C》(1964)
●山根明季子《アミューズメント》(2018委嘱)
●辻田絢菜 委嘱新曲(2021 世界初演)

公募・演奏家募集!
テリー・ライリー《In C》に参加する演奏家を募集します。
対象:19歳以上。楽器、ジャンル、プロアマは問いませんが、以下を条件とします。
 ・《In C》の楽譜を演奏できること。
 ・これまでに何らかのかたちで人前での演奏経験があること
 ・楽器を持参できること(ピアノ以外)
 ・事前のオンライン会議(日程は調整)、8/30(月)19時〜、本番日午後からのリハーサルに参加できること。
人数:5〜10名。楽器のバランスをみて東京現音計画内で選考します。
交通費(都内)を含む一律の出演料をお支払いします。
注意:
・会場のPAは使用できません。
・ピアノは1台を共有します。内部奏法はできません。
・声の場合は、マスクをつけて演奏します。
申し込み先:ナヤ・コレクティブ nayac@mc.point.ne.jp
メールの件名を「イン・シー参加希望」とし、以下の項目を記載してください。
・氏名(ふりがな)
・電話番号
・年齢
・応募理由や日頃の活動について簡単にお書きください。
・使用楽器
申込〆切:2021年7月20日(火)
選考結果は、7月25日までに全員に返信します。
(オーディションではありませんので、あくまで楽器編成を優先しての選考となります。選考理由等のお問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください)

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09/16: 東京現音計画#15~ミュージシャンズセレクション5:有馬純寿2 ~日本のライブ・エレクトロニクス作品の歩み

昨年予定されていた冬公演の延期公演。メンバーがプログラミングを行うミュージシャンズ・セレクション、有馬純寿が再び登場。日本の現代音楽におけるエレクトロニクスの第一人者として、「ライブ」に特化した日本のエレクトロニクス音楽の歴史をたどる試み。プレ企画も用意されています。

2021年9月16日(木)19時開演
杉並公会堂小ホール

【プログラム】
●一柳慧《アピアランス》3楽器と2台のオシレーター、2台のリングモジュレーターのための(1967)
●佐藤聰明《リタニア》ピアノとディレイのための(1977)
●松平頼暁《コアーズ》ピアノとコンピュータのための(1997)
●今井慎太郎《流砂》マリンバとエレクトロニクスのための(2008)
●池田拓実《Hypersanity》アルト・サクソフォンとエレクトロニクスのための(2018 世界初演)
●星谷丈生《草原》(2018/2021改訂)
●足立智美 委嘱新作(2021 世界初演)

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