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【苺フェア】詩。

某コンビニで
苺フェア、なる催しやつてゐて
サンドウィッチにホイップクリームと
「あまおう」-苺のブランドですな、
が挟んである
ショートケーキのケーキ生地を
白パンに替へた、と思つてくれたらよい
私はこれ好きなので、早速
と手を延ばしたら
価格が高い!
フェアと云ふからには
安価で提供なのかな 私の勘は
見事外れた。
財布の紐の事もあるし、結局ガマンである
そんな午前9時-
その内私なんぞの口に入る
苺シーズンが來るだらう
「先駆けて」やるから高くなるのだ。
-フランク・オハラに
©都築郷士

フランク・オハラは60年代半ばに夭逝した、米国NYの特異な詩人。ビートの文學者たちとも非常に近く生きた(美術キュレーターとして)のだが、洗練されたポップアートらしさのある詩を遺した。
〈冷戦はぶり返したかトランプ対プーチンなどは下手物イカモノ食ひなり くにを〉アデュー。

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