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【釣り文學・芽生え篇】詩。

〈寒さとは堤防釣りの重装備 くにを〉
釣りにはてんで馴染みなく
従つて、鮎釣り解禁がいついつ
とか全然知らない
でもこの厳しい冬に
堤防釣りするらしき人を
電車で見掛けた- ご本人お樂しみなんだらうが
見るだけで吹きつ晒しの堤防の寒さが
彷彿として、樂あれば苦もあり
日本人の国民性なのか知ら、と
なんとなくぼおつとその御仁を
見るともなく、横目にしてゐた…。
因みに血肉とはなつてゐないやうだが
井伏や伊藤桂一氏などの
風流な"釣り文學"はいゝもんである
開高健はバタくさ過ぎるが。
©都築郷士

開高のはヘミングウェイの焼き直し、のやうに私なんぞには思へるのだが、實際のところ、どうなんだらう?

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