IR向上委員会が変えたい日本のIR~①

資本市場の皆さま。ごきげんよう。IR向上委員のバシマエです。

最近IRなのか投資家なのかわからないバシマエ

IR向上委員会(IR担当者向けの勉強会)が始まって、もうすぐ一年。この一年でかなり大きくなってきました。最近では120~150名のIR・CFOが参加するだけでなく、参加者の中には日本を代表するような超大手IRの方も….

"IR向上委員会は、政策提言をも視野にいれた、日本企業のIRのレベルアップを図る有志の勉強会です”

2023年も始まったばかりなので振り返りと今後のことを少し書こうと思います。

とある企業でIR専任やっていますが、note(とtwitter)はバシマエの個人見解ですのでご容赦ください。

さて、掲題の #IR向上委員会 ですが、ご存じない方も多いと思うので簡単に紹介させてください。

IR向上委員会とは

主催 株式会社FiNX代表取締役 後藤さん

元発行体CFOとしてIRを管掌していた後藤さんが発起人です。2022年の1月くらいに、後藤さん、アピリッツ永山さんと飲んだ時が初動だった気がします。(実は後藤さん永山さんとはそこで初めてお会いする)

IR勉強会の趣旨

IR向上委員会の目的

後藤さんが退任後もIR界隈と飲みたいと思って始めた 実務担当者のレベルアップのために、2022年3月に始まりました。営利目的ではなく純粋にIRを向上させたいとの想いから実務担当者による有志で運営されています。  

実際、IR支援業者のIR支援は実務経験者がいないせいか、形式的なことが多く、多くのケースで参考になりません。正直。セミナーやりゃいいってもんじゃないでしょ。

勉強会の参加者は中小型が多いのですが、大型のIRと中小型、特にIPO直後のIRとでは勝手が全く異なるようです。(ディップ→アピリッツに転職した永山さん談)

そこで、予算がない中で日々試行錯誤しているメンバーを中心にその手法や工夫を共有し、全体的なレベルアップを図ることを目的としています。

IR向上委員会の長期ビジョン

日本マーケットの売買代金の7-8割は海外投資家によるものですが、株主構成は必ずしもそうなっていません。長期投資家が多くないということ。海外の長期投資家に投資してもらうためのハードルは低くなく、時価総額1000億でも海外からすると小型になります。課題は規模だけでなく、長期投資に資する事業なのかということや、日本自体の構造にもあるとは思いますが、まだまだIRとしてできることはあるだろうという前提にあります。

多くのケースで予算もなく、企業のIR情報が届くべきところに届いていません。

最低でも500億はないと、と言われますが、約3800社ある上場企業のうち大半の会社が500億未満。伸びしろですね~

日本金融経済研究所の活動の一環

日本金融経済研究所といえば馬渕さん

実はIR向上委員会は日本金融経済研究所の活動の一環でもあります。

代表理事は、メディアで見ない日がないんじゃないというくらいの馬渕磨理子アナリスト。

日本一予約の取れない美人経済アナリスト

バシマエも見てます。youtube。10万人突破おめでとう。

日本金融経済研究所のミッションは、日本企業の価値向上に寄与すること。情報格差を埋め、企業価値向上において再現可能な日本基準の新しいIRのあり方、グローバル視点の戦略的IRを政策提言することにあります。

研究所の理事にIR向上委員会の後藤さん、ログミーの秋元さんが理事と参画されていて、この会が実現しています。

バシマエも、2022年9月くらいから運営側で協力させてもらっていて、会の企画や登壇者のアレンジ、など参画させてもらっています。

コンテンツも毎回参考になることが多いのですが、その後の懇親会・二次会が実務担当者のネットワーキングや情報交換などができ、魅力的だと思っています。

過去実施した勉強会

  1. 2022.3 アピリッツ決算説明資料レビュー
    参加者はまだ14名くらい。アピリッツの決算資料をIR同士でレビュー
    バシマエは仕事の都合で飲み会から。参加したかった。

  2. 2022.4 マクビープラネットIR施策の分析や改善施策、IR戦略
    参加者は28名くらい。決算資料を読むだけではわからない裏側の工夫を共有。わりとウケた気がします。

  3. 2022.5 HENNGE IRの取り組みの裏側
    参加者は30名くらい。投資家管理やアバターを使った世界初のIR施策等。アバターは衝撃的。英語版動画をうまく作りたい。

  4. 2022.6 ヴィス まだ社長になる前の金谷さんの事業プレゼン
    ここからログミー協力で、オンライン視聴が可能に。一気に参加者増加

  5. 2022.7 カラダノート×元機関投資家取材再現
    元機関投資家のIR AGENT関本さんに事前に取材いただき、機関投資家がどのようなメモをとっているのか、質問の狙いなどを共有。バシマエの準備不足が浮彫に。

  6. 2022.9 個人投資家はどのように企業のIRを見ているのか?
    有名個人投資家3名を招聘し、投資するうえで何を見ているか、ディスカッション。投資家サイドの考え方知れる会はとても参考になる。この会から運営側として参加。

  7. 2022.10 伊藤レポート3.0を読み解く
    馬渕磨理子アナリストに登壇いただき、伊藤レポート1.0~3.0までのつながりを説明。馬渕ファン集う(私

  8. 2022.12 SHIFT 成長を支えるIRのキセキ
    上場からIRを支えてきた山路さんによる、IR施策の共有。そこまでやるのかというのと、IRの重要性を説いた会。各社社長に聞かせたかったはず。

毎回面白いのですが、特に12月のSHIFT会は神回でしたね。今でこそ時価総額4千億オーバーの優良グロースとして有名ですが、マザーズに上場した時は100億台で苦戦されていたとか。業績はあがっていくのに何をやっても株価があがっていかず。

上場~時価総額推移

山路さんに聞いたことがあるんです。

バ「今の知識・経験をもってその当時に戻ったとしたら何をしますか?」

山「…全部やります

そういうことなんだと思います。一つ一つの施策の費用対効果を考えても意味がなく、積み重ねが大事ということなんだろう。

長くなりそうなので、今回のnoteはここまで。次回勉強会の深堀アウトプットできればと思います!

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