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「畑見学/お話を聞かせてください」に対するいち農家の答え

ありがたい事にBase Side Farmに興味をもって問い合わせをしてくださる方がいます。
SNS等を通じて、どこかのマルシェで知り合って、お友達からのご紹介で。様々な場面でBase Side Farmを知ってもらえてうれしい限りです。

「今度畑見学させてください」
「畑でお話きかせてください」

そんなお言葉もいただける時もあります。
恐らく社交辞令の一種で、いわゆる「今度お茶しようよ」程度の熱量なのだとは思うのです。
しかしながらついつい
「おお、いらっしゃいますか?何月何日何時ごろ来ます?何時間くらいお時間空けておきます?雨でも来ます?車で来ます?砂利道だけど大丈夫?」
等々、始まってもいない会話を想定してそわそわしてしまう事もしばしば。

自営業あるあるかもしれませんが、
時間が比較的自由なイメージのため、見学やお話しやすい職業に思われがちなのかも。

所がどっこい。
時期にもよりますが、農閑期であればストーブを囲みながら時間をそこそことるのは容易な時期もあります。
しかし農繁期は分刻みのスケジュール。休憩時間はとにかく頭と体を休めて次の作業に備える。
そんなちょこっとピリッとした時期もある中、今後どのようなお取引にあるかわからない「見学」を受け入れて案内してどこがゴールかわからない「お話」をするのはなかなかに刺激的な事です。

「見学」という言葉から作業を傍から見ているだけなのか、生産している農産物をざっと見てみたいのか。
「お話」はオンライン、電話ではだめなのか?何が知りたいのか?

などなどなるべく角が立たない形式で相手の目的やゴールを共有して日程調整して、雨が降ったらリスケして、迷いやすい畑エリアで道案内して…
って、このやり取りする時間お金でないのよね…

とまぁ正直もやもやすることもありました。
それでもなるべく興味を持ってくださった方とは気持ちよくお会いしたい。
そこで、色々考えた結果

野菜付き畑でお話ツアーを作りました。


https://www.jicoo.com/t/lJ4DZ-ebi1vf/e/meetingonthefarm
1時間3000円
野菜を収穫しながらお話をして畑を巡るツアー
スケジュールもカレンダーから選んでもらう形式。
お支払いは雨天中止も考慮して当日現金もしくはクレジットカード払い。(近日中にPaypayも可能に)


野菜セットを買ってもらう案もあり、食べチョクで商品も作りましたが、せっかく畑に来るならやっぱり畑で直接野菜を収穫したり、たくさん触れて見て欲しいと思って、このツアーを考えました。

一人農家の苦肉の策です。
家族経営や従業員がいれば一人いなくてもなんとか回るとは思いますが、これが一人農家の自分ができる今のところの最適解です。


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