荒木雅博が断言!?「イップスは治らない」
荒木さんが下記のインタビューにて
「結局、1回イップスになってしまったら、たぶん野球をやめるまで治らないです。」と話しています。
これは本当なのでしょうか。
たぶんと言っているのに、タイトルに断言と付けるのはいかがなものかと思いますが、完治するのは非常に困難で荒木さんも苦しんだ様子が、
インタビューからも伝わります。
結論から言うと、大抵のイップスは治ります。
個人差はありますが、半年〜1年もあればほとんどの方が治ります。
特にプロ野球選手のように元々の素質に恵まれ、吸収が早く、
努力を続けることができる方は容易に克服できます。
それでは、なぜ治らないかと言うとどうすれば治るかを知らないからです。
もっと言えば、なぜイップスが起こるかを理解していないからです。
あなたはインフルエンザになった時に、どうしますか?
病院でもらった薬を飲んだり、休んだりすると思います。
首にネギを巻く人なんていないはずです。
でも、昔はネギを巻けば効果があると信じられていました。
さらに昔は、体調不良は悪魔の仕業のように考えられており、
お祓いをする人もいました。
治療法を間違えれば、原因が分からなければ、どんなに努力をしても、
センスがあっても治るわけが無いのは当然です。
荒木さんはイップスの原因を近い所まで分かっていたようです。
遠い距離やクイックスローでは問題が無く、余裕がある近い距離が難しい。
『いつしか山なりでもボールが投げられなくなった』と書いていますが、
山なりの方が前後の調整が必要になるから難しいんです。
これは私が以前書いた記事と同じです。
荒木さんほどの名選手でもイップスになるどころか、
イップスの治し方やイップスとはなにかを知らないんです。
あなたが知らないのも恥ではありません。
今からイップスとはなにかを学び、少しずつ治していけばいいんです。
治す方法は以下の記事で説明しています。
荒木さんの克服法は、
『それぞれのパターンに応じて、足のステップ、グラブ側の肩の入れ方、ボールを離す位置を体に覚え込ませてきた』という事だそうです。
私の書いた記事と似た方法にたどり着いていますね。
オーバースローにこだわったので、それが難易度を挙げているように思います。もちろん、合う合わないはそれぞれあるので、一概には言えませんが。
冒頭が『簡単じゃないか。あとは気持ちの問題だから──』と始まる時点で、
イップスの理解が間違っています。
荒木さんがイップス経験者の指導者がいなかったと語っていますが、
イップス経験者がいなかったというよりも、
イップスの指導ができる人がいないという方が適切です。
もっといえば送球の指導ができる指導者がいないのです。
プロにもメジャーにもイップスや送球を指導できる人がいないのは、
下記の記事やイップスを克服できないプロ野球選手の多さで分かります。
荒木さんやイチローさんでも悩んだように、イップスは辛いものです。
小学生でも投げれる距離をプロなのに投げれないと悩みます。
原因がわからず、メンタルが弱いのか、投げ方が悪いのかと迷走します。
すべては、原因が分からない事に起因します。
原因が力の調整能力と分かってしまえば、気持ちが楽になります。
対策もいろいろと考えることができ、またミスをしたとしても、
次の練習に活かすことができます。
イップスは決してあなたが弱いからでも、
練習不足だからでも、下手だからでもありません。
原因が分からなければイチローさんや荒木さんでも治すのが困難なんです。
一人で悩まず、私の他の記事をみてイップス克服の役に建てていただければ
幸いです。
それでは今日も良いBaseball Lifeをお過ごしください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?