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2023.01.04 岡山学芸館 VS 佐野日大

第101回全国高校サッカー選手権大会
準々決勝 岡山学芸館(岡山県代表) VS 佐野日大(栃木県代表)
@等々力陸上競技場 12:05 KICK OFF
観戦してきましたので感想やらつらつらと。

今シーズンの戦績/試合の記録

●今シーズンの成績
岡山学芸館

インターハイ :ベスト8
プリンスリーグ:中国2位 参入プレーオフ1回戦敗退

佐野日大
インターハイ:県予選準優勝
栃木県高円宮杯 U-18リーグ:3位

●試合の記録
岡山学芸館   4ー0 佐野日大
・得点者
12分   田口 裕真
53分   今井 拓人
72分   木下 瑠己
80+4分 田邉 望

試合の感想

両チームのフォーメーション

●岡山学芸館
4−4−2 2ボランチで10番と7番が中途半端なポジショニングを取るので少しわかりづらかったですが、4−4−2だったと思います。

●佐野日大
5−4−1 WBが攻撃時は高い位置を取るような可変。

佐野日大の迷い

 佐野日大には少し戦い方に迷いがあったかな、と。
序盤サイドへのプレッシャーが弱く、中に放り込まれる場面が多かったけども、中でしっかりブロックを作れているか、というとそうでもなかった。
1失点目に関してもクロスを入れられて、ポストプレーからフリーの選手に落とされて、ミドルで決められる形でした。

 攻撃面では後半途中からロングスローを起点に、何度かチャンスを作ることができましたが、キーパーに阻まれそこからは大きな見せ場なくという形でした。両WBも押し込まれる展開の中、なかなか攻撃時高い位置を取れず万事休す・・・。岡山学芸館の戦い方にはまらない苦しい展開だったかなと思いました。栃木といえば矢板中央という雄がいますので、切磋琢磨して栃木県勢としてのレベルアップを図ってほしいな、と。

変幻自在の岡山学芸館

 岡山学芸館の戦いは今大会初めて見ましたが、非常にいいチームでした。
相手にスペースを与えないコンパクトな守備陣形、個の質で上回る両サイドからの攻撃、絶妙なポジショニングで攻撃のタクトを振る中盤、前線で体を張るFW、バランスの取れた非常に良いチームだと感じました。

 当然相手があってのことですので、そもそも普段やっているレベル差等はあるかもしれませんが、全国ベスト8まで来ると差が出てしまうのかな、と感じました。サイド、ポストプレー、個の打開、カウンター、セットプレーと全ての攻撃パターンを見せてもらったという印象です。

 2点目のデザインされたセットプレーは脅威ですし、3点目も途中交代で入った選手がほぼ1プレー目で足を振り切れる質の高さで、個人的には大会前注目していなかったのが恥ずかしいくらい、とてもハイレベルなチームでした。J内定や世代別代表はいないものの、準決勝も良い試合をしてくれると思います。

気になった選手

岡山学芸館 山田選手

前半から絶妙なポジショニングでボールを落ち着かせて、7番木村選手とのコンビネーションで相手の守備陣形を崩していました。後半に入ると個での仕掛けも増えて、全く奪われない。PA内で3人に囲まれてもしぶとく運ぶ姿は見惚れました。進路は定かではありませんが、今後も注目しております。
身長180cmとサイズもある中盤として期待したいです。

岡山学芸館 今井選手

体を張ったポストプレーがとても魅力でした。胸トラップうま・・・と何回かつぶやきました。中盤の質が高い分、今井選手が納めるだけで良さが何倍にもなると感じました。2点目のシーンではしっかりこぼれ球に詰めて得点しましたし、3点目も得点の起点になっておりとても効いていました。
準決勝 神村学園のハイレベルな最終ラインとどのような戦いをするか楽しみです。

試合を見て色々

 今大会等々力陸上競技場での3回目の観戦となりましたが、日に日に観客も増え選手としては気持ち良い環境でプレーできているだろうな、と思います。この後あった青森山田 vs 神村学園の試合も相まってとても注目度の高いベスト8だなと感じました。W杯効果も大いにあると思います。

 凄い、と思う一方でベスト4に残ったチームの選手はこの観客数が、この年代でピークとなる選手がほとんどだな、と考えると少し寂しい気持ちもあります。物理的な距離もありますが、どんどんJリーグにも足を運んで日本のプロスポーツを盛り上げていきたいなと思いました。

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