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【インターンレポートvol.4】 生成AIを素材として活用する

こんにちは!
バスキュールでインターンをしている、多摩美術大学の松尾です。
私はインターンの期間中、生成AIを使用して作品を作ることを目標に生成AIの学習をしています。

今回は、「生成した画像を素材として活用する方法」について、私の試行錯誤の過程をレポートします。個人の制作でも大変便利に活用できるようになったので、ぜひ参考にしてください!


生成AIで絵本を作ろう!

今回の記事では、ChatGPTとDALL-Eを使用して絵本を作った記録を例に説明します。最初に、完成した絵本(を映像にしたもの)がこちらです。

このnoteのvol.1と比べると、ほとんど絵柄のブレがなく、作品として統一されているのがお分かりいただけると思います。

絵本には、大きく「ストーリー」と「絵」という2つの要素があります。
今回は、ストーリーはChatGPTで、絵はDALL-Eで生成することにしました。

ストーリーを作る

まず、ChatGPTに「5歳児向けの絵本のストーリーを考えて」とお願いしました。

↑実際のチャット

具体的に指示したおかげか、一発でいい感じのストーリーを考えてくれました。10行で完結する物語を作れたので、ここから10枚の絵を生成していきます。

プロンプトを生成する

次に、そのストーリーを元にChatGPTで10枚の絵のプロンプトを作成しました。


絵を生成する

ここで、今まで通りDALL-Eにプロンプト通りの絵を描いてもらったのですが、「絵ごとに微妙に世界線が変わってしまう」という難しい壁に当たってしまいました。

絵柄はかなり統一して生成できるようになりましたが、それでも同じストーリーが続く絵を何枚も生成するのは難しいのだと感じました。

そこで、私は生成AIを素材として活用する方へ方向を転換しました。

具体的な手順は以下の通りです:

  1. 手描きのラフスケッチを描く

  2. 必要な素材(人物、背景、パーツ)を分解してリストアップ

  3. 各素材を個別に生成

  4. Photoshopで合成

このやり方で、欲しい絵を作るための「材料」として生成AIを活用することにしました。

  1. 手描きのラフスケッチを描く

2.必要な素材を分解してリストアップ

3.各素材を個別に生成

素材を一つずつ生成していく

欲しいイラストの構図を一度手でラフスケッチしてみたのが、想像以上に効果的でした。プロンプトは画像内で見えるものをできるだけ詳細に記述した方が精度が上がるので、一度スケッチすることで必要な情報が明確になり、生成結果も良くなるということがわかりました。

この甲斐もあって、1,2回のチャットで思い通りの素材を生成できるようになりました!

生成した素材を組み合わせて、絵本のページを合成していきます。

4.Photoshopで合成


完成した絵本に、読み聞かせの音声と効果音を追加して読み聞かせの動画も作ってみました。

以上が生成AIで素材を作るやり方です。
読んでくださりありがとうございました!

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