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花はきっと咲く。

忘れもしない2022年7月8日。
いやまさかそんな、さすがに助かるでしょう。
そんな甘い願いはあっさり消えてしまった。

泣いた。翌日もぼーっとした。

私は悔しかった。

そして今日が来た。
2022年9月27日、国葬儀の日だ。
思った通りこの日まで、批判は続いた。

テレビをつけた。
NHKでさえ、開始時間まで「カネ」と「批判」を報じていた。
せめて純粋に悼む時間をくれと心は軋む。

けれど

ひとりの人間が、それをすべて変えてくれた。

友人代表で送辞を述べた、菅さんだった。

安倍さんを失い、茫然自失していた菅さん。
あの冷静な彼が、当時は心配になるほど我を失ってた。

彼は遺影を見上げながら、思い出を語り始めた。
とても落ち着いた声で、切々と語った。

目を真っ赤にしてた昭惠さんが
とうとう目を何度もぬぐった。

途中、声が詰まった。
がんばれ、がんばれと私は祈った。

送辞の最後に、私は胸を打たれた。

菅さんの姿に、これが全てだ、と思った。

(菅さんの送辞全文・動画はこちら

あらゆる批判の声や、故人を悼むときにさえ大声を上げ叩き続ける人たちに心を削られていた私だったけれど、なにかが昇華した気分だった。

そりゃね、本当は、
「どんな理由でさえテロを許さない」
「テロに負けてはいけない」
「暴力で解決しようとすることを受け入れない」
という強い気持ちや、意思の表れで
政党を超え国民が少しでもひとつになれればと願った。

でも現実はそうじゃない。
暴力を肯定し賞賛するまであった。

しかし、分かったんだよね。
反対するのも自由。
だけど、悼み祈るのも自由だと。

彼が生きて撒いた種を心に持ってていいんだ。

簡単なことだけれど、思った。
心がすっと軽く、暖まった。

それで実際、沢山の静かな気持ちが
贈られる言葉や、献花の列にあった。
私は今日、たくさん泣いた。
それでいいんだね。

やっと、心安らかに見送れた。

オンライン献花が混んでてなかなか繋がらず
夜になってやっと一輪の花を添えることができました。

オンライン献花プロジェクト

最後に、夫妻からのメッセージがそこにあったので
とても素敵なので、良かったら読んでください。

「花は咲く」

安らかに。ありがとう。

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