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フジダイという男

2023年12月8日、私の14年来のフレンドが急逝した。
つい数日前まで普通にTwitterしてるのを見ていたので、あまりに急過ぎ現実感も無ければ送る言葉も無い。
なので私の知る限りの、彼の足跡をここに残す。

ゲーマーとしてのフジダイ

フジダイ。奴との付き合いは長い。
https://twitter.com/fujidai_s/media

時は遡ること2009年、The Tower of AION というMMOの開始初期、ネザカン鯖(後のユスティエル)・魔族で彼と知り合いフレンドになった。

最初の印象は「愉快な男」
だいたいこんな感じで、なんかアホなことをやってる男どもがおるなぁという中の一人であった。グラが古いのは許せ。

縦に並んで踊ってる中にいる。ぽんでしもちゃんも居る気がする。

フレンドとして普通に遊んでいた。確か彼の職はシャドウだった。

魔族バンザイ!AION楽しかったネ

彼は当時から絵を描くのが好きだった。

公式のアトレイア人名録にもその名を連ねており、当時有名だった気がする。「フジダイの食材探訪」シリーズは、料理好きな彼がゲーム内の食事をリアル再現した楽しいものだった。
AION公式の記事リンクはもう没しているが、本人の個人サイトでいまでも読むことが出来る。知る人にはとても懐かしい時代だ。

それからしばらくは彼が何のゲームをやっていたかは分からない。
ずいぶん間があいたが、今やっている(というか復帰した)Final Fantasy14、いわゆるFF14でまた同じゲームをやる間柄になった。

絵描きとしてのフジダイ

ずいぶん昔から絵を描くのが好きで、ゲーム内にとどまらず彼の愛する故郷・秋田を中心に、あらゆるジャンルの創作者を集めたはじまりの物語プロジェクトを何年も主宰していたりもした。ここらへんも前記のサイトに活動記録が残っている。

Pixivにもその痕跡は残っている。彼の好きなジョジョ、からくりサーカス、キン肉マン、その他ありとあらゆる漫画やアニメのキャラクターから、写実的なもの、1日1ポストイットで絵を描くライフワークなど、膨大な数が収められている。彼がいかに絵が好きだったか、その量が物語っている。

ジョジョほんと好きだったよね

かくいう私の絵も描いてもらったことがある。当時、鳥貴族にハマっていた私の絵だ。Twitterでもらっていたけれど、Pixivにもしっかり上がっていた。(おい)当人が言うのもなんだが、まぁ本当にこんな感じだ。

この頃のトリキは天国だった

Youtuber 藤大ギンタ

SNSでのつながりが復活してから知ったのだが、彼はYoutuberとしても活動していた。ゲームから料理や探訪記まで色々精力的に頑張っていた。妹さんいわく、Youtubeもそのまま残すそうなので、良かったら見てやって欲しい。

フジダイという男

とにかく色々とやる。料理が好きだったのは彼の父が料理人だったから、その影響と語っていたっけ。うまそうな野菜も栽培して出荷までしていた。絵も描きバーチャルで受肉もし、好きなことを好きなだけ実践してきた。

そんな彼は過去に大病をしており、それも一度ではなかった。
私が記憶しているのは、2016年に心筋梗塞で倒れた時のことだ。

「まだ、やらなきゃあかん事があるんでしょうな。」

この数年前にも別の難病を患っていた。でも彼は有言実行という言葉の通りにやりたいことをやってきたんだ。時には体が思うように動かず、仕事や生活にも不安と苦悩を抱えながら。

だから近年の彼のエンジョイぶりを見て、あぁもうすっかり元気になって、楽しめるだけ楽しいことも出来て良かったと思っていたんだ。

思っていたんだけれど、どうしてだい?大泉くん。
君は水曜どうでしょうも好きだったよな。良く互いにネタトークをしていたじゃないか。ワイはこれから誰に向かって「ここをキャンプ地とする!」などと叫べばいいんだよ。

さよなら、ブラザー。

君の訃報を知ったのは今日、2023年12月14日。もう今年も残り半月で仕事も忙しく、ろくに取れなかった昼休憩を遅れて15時過ぎにようやく取れた頃だったよ。

酷いじゃないか。知らぬ間にもうお葬式も終わって君は灰になり、この世のどこにもいない。あまりの急な知らせに冗談としか思えなかったし、今でもどう受け止めていいのやら、とんと分からない。

君は正義感が強く、優しく、そしてまっすぐな男だったね。現実ではままらない事も大なり小なりあるものだが、自分の弱さも、悔しさも、そういったものを噛みしめながらも、天に与えられた一日一日を大事に生きてきたように思う。
そういった君の生きるスタンスには共感を覚えたものだし、私の主張にも良く応えてくれていたね。

大好きなAmazarashiを紹介してくれたのは君だった。秋田の良いところや、戦う秋田名物「超神ネイガー」を教えてくれたのも君じゃないか。
遠く離れてるしリアルで会ったことも無く、私は女で、君は男で、特に男女の仲でも無かった。けれど我々は兄弟のように魂で繋がっていたので、お互いにブラザーと呼び合ってもいたね。

そんな友人はかけがえのないものだし、どうせもう14年もの付き合いがあるものだから、てっきりこのままおばさんになってもオバアチャンになってもずーっと、SNSで面白おかしく交流するもんだとばっかり思っていた。

だから、納得がいかない。

マジで納得がいかない。


正直、君を偲んで泣く事さえまだ出来ない。
なのでもうここは「フジダイはずっと、相変わらず好きな絵を描いて、Youtubeでライブ配信して、楽しく秋田で暮らしている」と思うことにします。君は生きてます。我らの中で生きてます。

そう思うことにします。
じゃないとやってらんないよ?
なあ、ブラザー。そうだろ。



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