「重ね読み」【アニメと漫画と暮らしの日記】

9月8日:金曜日

 朝のマクドナルドに行き、ソーセージグリドルとハッシュポテトのセットを注文する。中毒性のあるグリドルとポテトを食ったあとで、コーヒーを飲みながら、セネカの『怒りについて』を読んでいく。岩波文庫の解説を全て読み切ったのが朝8時半だった。
 30分以上かけて市立図書館まで歩く。セネカは古代ローマの悪名高きネロ帝の時代に生きた人物だった。帝政ローマのことがもっと知りたくなって、手始めに児童コーナーの学習漫画世界の歴史で古代ローマのところを読もうとする。しかし帝政ローマの箇所はキリスト教の成立に関する描写が中心であり、カリグラ帝やネロ帝についてはほんの少し触れているだけだった。やはり学習漫画では心もとなく、それならばと一般向け歴史棚の『詳説世界史研究』を繙(ひもと)いてみたのだが、記述は簡素で、帝政ローマに対する知識欲を満たしてはくれなかった。塩野七生先生の出番か……とそこはかとなく思いつつも、長い間ご無沙汰していたマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』に挨拶して、「ソドムとゴモラ」の終盤をチビチビと読んでいく。それから『源氏物語』。「玉鬘十帖」の「常夏」と「篝火」。それにしても、『源氏』はなんと人間関係がややこしいことだろう。読解力・理解力に欠けるがゆえに、本文と家系図(?)的な人物関係図とを交互に見るのでなければ、とても登場人物に対する理解が覚束ない。

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「週刊少年マガジン」40号。『デッドアカウント』が今号を最後にマガポケに移籍。
 今号で、『黒岩メダカに私の可愛いが通じない』が通算103回、『甘神さんちの縁結び』が通算106回。ほぼ同期であり、『甘神』のほうはアニメ化が内定している。ならば『メダカ』のほうも……という話ではあるけれども、どーだろーか。
 38号では『メダカ』が巻頭カラー、39号では『甘神』が巻頭カラーだった。なんだか競っている。『メダカ』にメディアミックスの音が聞こえてこないのが不気味なら、『甘神』のアニメ化情報が曖昧模糊としているのも不気味である。
『甘神』のアニメ。放映枠は? 制作会社は? 監督は? 私、夕奈の声優は高橋李依さんが良いんですけどね。ところで夕奈より朝姫のほうが人気あるってマジかよ。信じられん。でも「ヒロイン総選挙」企画だとそうだった。
 あと、『メダカ』に新しく登場したヒロイン候補の品川杏莉ちゃんだけど、私、この娘かなーり好みネ。
 それと、『メダカ』と『甘神』には共通点があって、どっちも作品タイトルに「語り手」の名前が出てこないんですよね。『メダカ』の語り手、モナちゃんでしょ。『甘神』の語り手、瓜生くんでしょ。ねっ?
 要するになにが言いたいかというと、同期の桜たる『黒岩メダカ~』と『甘神さんちの~』の両作品は、「重ね読み」すると、美味しい。一粒で二度美味しいんよ。わかるかなー、わからないかなー、わかってほしいなー、「重ね読み」の妙。

 もうなんだか「週刊少年マガジン」という雑誌にラブコメディ漫画がいくつあるか数えられなくなってきた。
 誌面がラブコメ漫画で敷き詰められていく最中、幕之内一歩はガンプラ作ったりとかしているし。

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 ところで、『蒼き鋼のアルペジオ』を読み始めた。


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