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少し昔の地図を見てみよう by OpenStreetMap

江戸時代や明治・大正時代の「古地図」を好きな方は結構居られますよね。
また、家の棚に眠っている昭和・平成の「地図」は、自分が幼かった or 若かった時の記憶も相まって懐かしく感じる方も多いかも知れません。

平成の途中から紙地図は発行数が減っていき、今ではスマートフォンで地図を見るのが当たり前になりました。そんな当たり前が10年以上経ちました。

紙地図の発行が減ることで「少し昔の地図」を見る機会が減ってしまいました。しかも、オンラインの地図サービスは、最新版しか見せてくれません。

それに、世界中を覆ったコロナ禍で街は一変しました。特にお店が打撃を受けて閉店したり、別の業態に変わったり、たった数年で様変わりしました。

それでは、「少し昔の地図」を見るにはどうしたら良いでしょうか?
実は誰でも簡単に見ることが出来るWebサイトを開発しました。

本当に、そんなことが出来るのかって?
ええ、出来るんです。「OpenStreetMap」ならね。

では、2010年1月の大阪市「梅田」周辺の地図を見てみましょう。

2010年1月時点の大阪市北区「梅田」周辺

あらら、ほとんど何も描かれていない。
日本で OpenStreetMap の活動が始まった直後なので仕方ないかなぁ。
それでは、その2年後(2012年)を見てみましょうか。

2012年1月時点の大阪市北区「梅田」周辺

ついにヨドバシカメラ新宿と阪急梅田駅の建物が描かれました!
それ以外はあまり描かれていませんね。道路と線路が少し増えた程度
それでは、その2年後(2014年)を見てみましょうか。

2014年1月時点の大阪市北区「梅田」周辺

おお、やっと「地図」と呼べるレベルになりました。
画面の左端にあるスカイビルは3Dデータで描かれてますね。
また、「梅田北ヤード」にあるJR貨物駅がまだ残っているのが分かります。
それでは、少し飛んで4年後(2018年)を見てみましょうか。

2018年1月時点の大阪市北区「梅田」周辺

「梅田北ヤード」にあったJR貨物駅が無くなりました。
また、JR大阪駅周辺にある大丸などの建物も色々変化していますね。
全体的に高さが入力された3Dな建物も増えてきました。

そんな訳で、2024年現在の地図はこんな感じです。
梅田北ヤードの開発も進み、様々なビルがニョキニョキ伸びていますね。
地下化した旧貨物線のレールもちゃんと表示されています。

2024年7月時点の大阪市北区「梅田」周辺

こんな感じで、2010年以降の日本地図を1~2年毎に見ることが出来ます。
みなさんが住んでいる街の変遷は、ちゃんと記録されているでしょうか。
以下のサイトから当時の地図を見ることが出来ます。ぜひご覧ください。

残念ながら、OpenStreetMapが充実していない地域もあるので、そんな地域にお住いの方は、地域のことを地図で将来世代に伝えるため、地図を描いてみては如何でしょうか?

5000万人以上のユーザーがいる地図「MAPS.ME」、広告が無くてシンプルな「Organic Maps」、TシャツからポケモンGoなどのゲーム、防災マップまで、OpenStreetMapは幅広く活用されているしね。

JR大阪駅の西側。淀川を横目に大阪湾を臨む。空も見えます

OpenStreetMap関連の情報は以下のサイトをおすすめしておきますね。

© OpenMapTiles © OpenStreetMap contributors


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