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パルプ小説集

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私の書いたパルプ小説作品をまとめて置くマガジンです。 ©Photo by Sofia Sforza on Unsplash
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#現代ファンタジー

妖魔開闢 -蜘蛛と殺し屋/竜の魔眼-

「先輩、なんか超でっかいダイヤがあるんですけど、さすがに偽物ですよね」  整理整頓が行き届いた書斎。  壁際のキャビネットに顔を突っ込みながら、ユズが呑気な声を上げた。  高校の制服のスカートが揺れる。 「換金目的じゃない。物取りの犯行に見せるためにやってるんだ。手当たり次第、鞄に詰め込めばいいんだよ」  俺は、マホガニーの机の抽斗を抜き、中身をぶちまけながら答える。 「捨てるんでしたっけ。勿体なくないですか?」 「盗品は高価なほど足が付く。教わらなかったか?」 「何も。

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