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purple rules

ブルーを使い果たしてムジナが穴から
這い出してくるさっきまで眠っていた
悲しい幻を見たの涙が伝っているの
馬鹿にして復讐心の形した首無し地蔵

吸血鬼気取って生の血を飲んでレッド
生理的に受け付けないほど不味くって
踊れ踊れと太ったドラム、君の彼氏
階段踏み外した夢だったんじゃないの

好きとそうじゃないで分けたのは
まるで神様気取り
昨日は吸血して吐いた僕の箱庭で
たかる蝿がアーティスティックで
疲れたのはクラス全員だよって
大多数を嫌う君には意味のない言葉
軟体の天使を使役する君には

トラックの荷台からソールに付く赤サビ
それを飛び降りた砂利道の片隅の根雪へ
抱いた鞄の中に低気圧の青大将、君の彼氏
隙間なく世界には意味を詰めたつもり
だから探さないままで消えないで
一生かけても飽きないように仕掛けたつもり

赤と青を混ぜても紫になるだけ
まだ埋まらない空白だらけ
色んなことをしたししたいしまだまだ
僕の座る椅子が何処にあるか分からないから
炭火のような欠片を道程に置いて

僕は君の彼氏かもしれない
張りが無くなった老いたバンドで
終わるまで時を刻み続ける
紫色の空を沢山のバンドが歌にしたように


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