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56 ま~みん

最近、知り合いの経営者と会ったときに学生時代にバレーボールをやっていることを話していると、その経営者の奥様がママさんバレーボールをやっているという話を聞いて、奥様とLINEを通じてそのチームの練習に参加することになった。

私の母もママさんバレーをやっているので何度か経験があるのだが、どこのチームのママさんでも、アタック練習とか試合形式の練習の時に私に向かって必ず言われる言葉がある。

「思いっきり打っていいからねー。」



気を遣ってくれているのか、若しくはお前みたいな体育大学に進学したくせに体育の教員免許を取ることを2年生の時に諦めて普通の中小企業に就職した腰抜け若造のアタックなんて出産や子育てに比べたら屁でもないとばかりに舐められているのかどちらかは分からないが、よく言われる。


たしかに5年くらいまともにバレーしていないが、仮にも体育大学のバレーボール部に所属していた20代のフルパワーアタックなんて打ったら40代、50代のママさんには結構なダメージ、はたまたバレーボールが嫌いになってしまうのではないかという心配さえしながら7割くらいのパワーで手加減してアタックしていた。

しかし世のママさん達は予言通り、一切物怖じすることなくに7割アタックに向かってくるし寧ろレシーブが失敗してしまったら「もう1本お願いします!」とアンコールする始末。


ママさんは9人制なので、6人制とは違って人が多くいる分レシーブしやすいということもあり、7割のアタックスピードに慣れてきたのかどんどんアタックは拾われるようになってきた。私はラリーが続くとついヒートアップしてしまい9割くらいの力で打つのだが、それもたまにレシーブされる。


世のママさんは恐るべき力を秘めている。



ところで、拾われるならフルパワーで打てばいいのではないかと言われるかもしれないがそれは絶対にしない。なぜならフルパワーアタックを50代のマダムにレシーブされた日には、私がバレーボールを嫌いになる可能性の方が高いからだ。


全国ママさんバレーボール連盟
公式キャラクターのま~みん。
いや見たことねぇよ!!

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