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【コーヒーニーズの多様化】

みなさんこんにちは。

レーブカフェ バリスタの青木です。

一言で【コーヒー】といっても

様々な抽出方法、飲み方、豆やブレンド、があり

さらに深く掘り下げると、生産者の栽培、精製方法なども近年は幅の広がりをみせており、どんどん新たなスタイルが生み出されています。

【コーヒーニーズの多様化】がどんどん進んでます。

レーブカフェで提供している【エスプレッソ】

エスプレッソが生まれた国、『イタリア』のトラディショナル(伝統的)なスタイルで提供しています。

『イタリアのトラディショナル』と言うのも語弊があるのは承知で言いましたが、

南北に長いイタリアは20の州から成り立ち、南北はもちろん、隣接するそれぞれの州でもエスプレッソのキャラクターが面白いほど変わります。

料理やワインもそうであるように、エスプレッソひとつにとっても、イタリアでは歴史的要因や文化的要因が重なり、様々なスタイルがあるのです。

1906年のミラノ万博で初めて『caffè espresso』と名付けられてから115年、マシンの進化、技術の研究は進み、1930年代には高圧(9気圧)で極細に挽いたコーヒーの粉に湯が浸透され、抽出されるようになり、現在のようなヘーゼルナッツ色のクレマ(泡)が25mlほどの乳化されたボディのあるコーヒー液の上にのるようになりました。

1960年代にエスプレッソマシンに現在のようなポンプモーターシステムが開発、導入され、安定した9気圧の抽出を実現し、イタリア全土にもしっかりと根付いていったと言われています。

世界で唯一のオリジナルコーヒーが誕生し、どんどん理論が確立されて、イタリア人に愛される【エスプレッソ】になっていったんです。

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(当店で使用しているTRUCILLO社の旧工場@カンパーニア州サレルノ(2011年訪問)で当時のマシンが展示されていました)

イタリアのバールは【エスプレッソ】がバリスタによって提供される、社交場です。飲み方も人それぞれ。

濃縮したコーヒーエキスとも言える【エスプレッソ】はたった25mlほどの液体ですが、ミルクで割っても、お砂糖やシロップで甘味をつけてもそのコーヒー感とアロマが失われることはありません。

カプチーノ、カフェ・マッキャート、カフェ・コンパンナ、カフェ・フレッドシェケラート、マロッキーノ、カフェ・アメリカーノ、ビチェリン、フローズンドリンク、など、一杯のコーヒーから様々なアレンジドリンクを作れるのはエスプレッソだけの特徴であり、魅力なんです。

バリスタの発想やアレンジによって無数のオリジナルコーヒーが完成し、さらには飲む人がカスタマイズできるのも大きな魅力です。

イタリアに行って、イタリアの日常にあるバールを体感し、そのスタイルに目をつけたスターバックスの元CEOハーワード・シュルツ氏が、そのスタイルを取り入れ現在のスターバックスの基盤を築いたのは非常に有名な話ですね。

こうして1980年代、アメリカのシアトルから【エスプレッソ】が世界中に飛び火し、広まり、現在のような多種多様なスタイルが根付いていったのです。

近年の一部のバリスタはコーヒー農園の生産者や焙煎者とも距離を縮め、より特別な理論で『プレミアム感』を提案できるようになっていますが、まだまだ日常とは程遠い世界です。

イタリアでは飲む人がカスタマイズを選択するのが当たり前であり、バリスタはその細かなオーダーに応えます。

【エスプレッソ】のオーダーひとつにとっても、リストレット(少なめ)、ルンゴ(多め)、コンスキューマ(ミルクの泡をだけをのせて)、ミルクを少しだけ入れて、先に砂糖を入れたカップに注いで、デカフェ(カフェインレス)で、などなど様々なカスタムが入ります。

その日の体調や気分によって飲み方を変えるのが当たり前であり、それに応えるバリスタの技量も求められます。熟練のバリスタはマエストロと呼ばれ、同じ【エスプレッソ】だけでも抽出の仕方を30種類以上も変えれて、お客様に合わせベストな【エスプレッソ】を提供します。

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前置きが長かったですが、

何が言いたかったかと言うと、

『一人一人がもっと飲み方の幅を広げても良いんじゃないか』ということです

要するに、もっと気楽にバリスタに飲みたいものを伝えて、その日の気分にあったカフェを飲む楽しみを知ってほしい。せっかく口にするものなので大切に味わってほしい。と心から思うのです。

そこで、レーブカフェではお客様の飲み方の選択を拡げる取り組みを始めます。

まず、【エスプレッソ】で使用するブレンドを追加します。

(こちらは決まってから改めてお知らせいたしますね)

さらにデカフェ(カフェインレス)も導入し、【エスプレッソ】を選べるようにします。

さらに、副材料では植物性ミルクを導入。以前からあった無調整豆乳に加え、新たにオーツミルクを導入。

牛乳だけではなく、植物性ミルクとの飲み方もご提案させていただきます。

『今日はこんな気分で』『身体に気を使いたい』『こないだ飲んだのが美味しかったからまた飲みたい』など、【お客様のお好みの一杯】のために、気軽にバリスタに伝えてくれるお客様が増えてくれると、とても嬉しいです。

選択肢が増えるのはもちろんですが、選択した原材料のベストな組み合わせ、美味しい飲み方、をバリスタとしてしっかり提案していきたいと思っています。

ブレンド2種、デカフェ全てに、イタリアの【エスプレッソ】にこだわりました。

【コーヒーニーズの多様化】

スタイルやジャンルだけではなく、多民族が共存するヨーロッパなどでは、実は昔から取り入れられて、イタリアでも多くのバールやカフェテリアでもデカフェが用意され、店によっては数種類のブレンドが選択でき、楽しめます。

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日常的にコーヒーを飲み方から多様化できるレーブカフェの取り組みがスタートしました。

【エスプレッソ】を通じて素敵なコーヒーライフをお楽しみください。