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ビジョンはよくても…

都議選の投票率42.39%。過去2番目の低さ。
コロナ禍(日本ではもはや人災)や五輪強行で生活や生命が脅かされている中で、この投票率の低さはなんですかね。みなさん、現状に満足なの? 諦めてるの? 気付いてないだけ? とにかく酷い。

都議選についてはいろいろ思うところありますが、今回のテーマはこちら。

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立憲民主党党首 枝野幸男さんの「枝野ビジョン」です。
この本、図書館で借りたものの全く読む気になれず放置してました。でも、野党第一党党首の考えを知っておかねばならないという謎の義務感で返却期限ぎりぎりになんとか斜め読みしました。

斜めに読みなので色々誤解もありそうですが、印象としては本の中で書かれている問題意識は山本太郎が演説で言ってることと被ってる部分も多いように感じました。前提条件的なことをどくどくど書いてる感じがイラっとするところはありますが、それも好意的に見れば真面目さの表れととれるかもしれません。「ん?どゆこと?」って思うところがありつつも、「そうだよね」と思いながら読むことができる部分も多かったです。思ってたより悪くなかったよ。(←偉そう)

でも。

財源は税であるという考えや、財政健全化に囚われてるの、本当、なんとかなりませんか? 野党第一党党首がこれじゃ国民は救われません。


とりあえず、斜め読みレベルでゲゲって思ったところを抜き書きしておきます。

政府の財政赤字が急速に拡大する中で、財政再建の重要性を強く意識してきた。財政健全化の重要性に対する想いは、今も変わらないが、それ自体が自己目的化していなかったか。できるだけ健全な財政を次世代に引き継ぐことは重大な責任だが、それは、今の世代も次の世代も、世代を超えて支え合うことが重要だからに他ならない。次世代にツケを残さないことも重要だが、今の時代に生きる人々に、必要な『支え合い』が行き届かなくなってはいけない。(p72)

この「想い」を否定することは過去の自分を否定することになるから捨てられないみたいな感じなのかしら…。

今後納税者の数が増えて行くのなら、増えた納税者が将来、赤字を分かち合うことができるため、返済の見通しも立てやすい。しかし、今後納税者数が減り、1人当たりの負担が増えていく中で、さらに財政赤字を膨らませれば、将来一人当たりの負担は二重に大きくなってしまう。(p104)

まるっきり税金で返す前提…。

私自身は、財政規律を重視している。将来にツケを残すことになる財政赤字の拡大は、できるだけ早期に止めなければならない。(p—)

「将来にツケを残す」。これ、子どもの将来を心配する親とか、まじめな人ほど陥りやすい罠ですよね。ちょっと前の私もそう思ってました。でも今、適切に財政出動しない方が子どもの将来に取り返しのつかないツケを残します。

(負担増に応じても社会保障の安定などに使われていないという)負担増に対する国民の不信感を払拭し、再び信頼を取り戻すために、支え合うためのサービス、ベーシックサービスの充実を先行させる。そして、不信感が払拭されるまでの間は、消費税などの大幅増税は棚上げし、優先順位の低い予算の振り替えと国債発行などによって対応せざるを得ない。(p—)

将来の消費税増税する気満々じゃないか。国債発行は悪という考えね。

消費税減税に関してあーだこーだ書いてる部分にも色々思うところあるけど、長くなるので割愛。


私は、財源は税じゃなくたっていいし、国債は将来へのツケじゃないっていう考えなので、100%そういう考えの人たちの政党ということでれいわ新選組推しなんですが、なにせれいわは弱小政党なので…。野党第一党党首が考えを改めていただければありがたいのですが…。枝野さん、頭堅いよ。もっとやわらか頭にして欲しいなぁ。ビジョンはいいんだけど、戦略がね…という感じでした。


ということで、好き勝手に書いてますが、またお会いできたら嬉しいです。

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