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教科書を超えろ

3年理科「ものと重さ」①形を変えても固体の重さは変わらないこと、を学習した。変えるとはどういうもののことを言うのか、と尋ねると「焼く」「凍らす」という意見も。ついにある子が家でロールパンを焼いて、その前後の重さの違いを比較し、軽くなったという実験結果をもってきた。

理由を尋ねると、「水分がとんだから?」「焦げに変わったから?」と様々。 ②同じ体積の固体でも重さが違うことを学習。今度は、液体は?気体は?というところまで話が及ぶ。振り返りのノートには気体の重さを比較する実験計画を書いている子がいた。理科はこの1年、「教科書を超えろ」というテーマで

やってきたので、嬉しい。こういう学習が適切なのかはわからない。低〜高学年まで全部、担任することの良さってこれだなあと思う。学年を、教科を越えて学習を結びつけられる。子供って学びのスイッチを入れると一気に動き出す。3年生、とても楽しかった。

ふりかえりをとることの重要性がわかった。「今日学んだことは何?」と尋ねて、「実験が楽しかった。」とノートに書いた子がいたとする。ここで、「それじゃあ学んだことにはならないな。」と返すのではなく、「どの実験が楽しかった?」「反対に、楽しくない実験ってどんな実験?」等、深堀りするような声かけが必要。その子の「実験が楽しかった。」という一言が、語彙の少なさによるものなのか、楽しかったんだけれど、どう言い表してよいのかわからないというものなのか、それを見極めようとするのが教師の「観」であり、「在り方」である。
今回は子供から学ばせてもらった。

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