見出し画像

生物学を斬る#最終回 【生命の神秘】

  • 生物とは何か

  • 生命の起源はどうなっていたか?

  • ヒトの意識はいつどのように生じたか?

  • 今後、生物はどう進化していくか?

生物については、これらの根本的に思えるような疑問でさえ解明にはほど遠い状態である。
この連載でもここまで?を20回以上使っているが、本当に生物はわからないことだらけだなあと日々感じる。

ダーウィンの進化論、メンデルの遺伝学に始まり、生物学は発展し続けてきた
20世紀にはDNAが遺伝物質であること、その構造が分かり、セントラルドグマが提唱され、分子レベルから生命を研究できるようになった。
逆に、生物をシステムとしてとらえ、データから全体像を明らかにしようと試みる研究もおこなわれるようになった。
様々な技術が発展し、昔では考えられなかった研究手法を当たり前のように使えるようになった。
シークエンサーやCRISPR Cas9システムなど様々な研究室で統一の実験機器・ツールが普及し、データの定量性、再現性、スケールが間違いなく上がった。
化学、物理で発展した知識が生物学の研究に総動員され、今では天文学の知識を用いて本気で地球外生命体を探しているチームがある。
特にChatGPTに代表される情報科学の進展はすさまじく、計算可能な形に落とし込んだり、問題を言語化したりしさえすれば、将来的にAIはどんな問題でも解いてしまうのではないかと夢を持たせてくれる。

それでも、勉強していけばいくほど、研究が進めば進むほど生物は複雑で、本当にわけがわからないなあと思う。
ノンコーディングRNA、タンパク質の糖鎖修飾、腸内細菌、液液相分離、グリア細胞など、最近まであまり注目されていなかった生物の側面が重要な機能を担っていることが明らかになってきた。
現代生物学が生物のどこまでを理解しているのか、研究によって探索できているのか、僕にとって全くの謎である。
アキレスと亀のように、生物の全貌を把握するまでの道のりは遠ざかっているようにすら感じる。
それでも、わからないからこそ生物には常にわくわくさせられるし、これからも生物学を楽しんでいければなあと思う。

本連載を通して、生命の神秘を少しでも感じていただけたとしたら幸いである。

生物学の研究は発展し、化学や情報科学の知識も生かされるようになり、新たな生物の側面も明らかになっている。しかし、生物の全貌はまだまだ解明されておらず、研究が進めば進むほど、複雑で理解しがたいと感じる。それでも、生物学の研究を楽しみ、生命の神秘を感じることができれば幸いだと述べている。

ChatGPTを用いて要約
サムネイル画像はDALL-Eにより生成