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生物学を斬る#2 【普遍性と多様性】
全ての生命は細胞から構成されていて周囲に細胞膜を持ち、遺伝情報としてDNAを用いてRNAへの転写、タンパク質への翻訳を通して遺伝子の発現を行う。エネルギーの一時貯蔵物質としてはATPを用いて代謝を行い、外界に対してエントロピーの低い状態を保ち、遺伝的変異を通して進化する。
現在数百万種の生物が見つかっており、見つかっていない種を含めれば数千万から数億種存在するのではないかといわれている。宇宙に生命が存在するかはわからないが、地球上では地下奥深くや深海の底などあらゆる環境で生物が見つかっており、それらの形も役割も本当に様々である。プラナリアは切ってもそれぞれのかけらがプラナリアとなり、クマムシは極度の乾燥、温度、圧力、放射線に耐えられることが知られている。
以上のように、生命の一つの大きな特徴は、普遍性と多様性を兼ね備えていることだ。このように多様な生物が多くの部分で同じ構造を用い、同じ機構を備えているというのは驚異的なことで、生命が共通祖先から約40億年かけて進化してきたことを反映している。
春の訪れを告げるかのように舞うチョウを見つけたら、ジャムにどこからとなく生えてくるカビを見つけたら、目に黄色をつき刺さしてくるイチョウを見つけたら、道端に佇むネコを見つけたら、生命の普遍性と多様性、それを可能にした40億年の"とき"を感じたい。
生命の共通祖先から約40億年かけて進化してきたことを反映している。多様な生物が多くの部分で同じ構造を用い、同じ機構を備えていることが驚異的。生命が共通祖先から約400億年かけて進化してきたことが反映している。
サムネイル画像はとりんさまAI(@trinsama)により生成