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まとめ系

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研究や神経科学についてまとめた総説風の記事集。
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記事一覧

ノーベル賞2024自然科学部門の橋渡し

2024年ノーベル物理学賞は「人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にする基礎的な発…

えぬ
1か月前
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機械学習とヒトの学習

機械学習の3タイプ 機械学習は、多量のデータを用いてコンピューターに特徴量を学習させ、そ…

えぬ
2か月前
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脳機能局在論と最近の進展

ヒトの脳には約1000億個の神経細胞が存在するといわれている。 この1000億個の神経細胞は、ど…

えぬ
6か月前
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モノシナプス結合を示す3つの実験的手法

記憶など、脳の情報の多くは、脳の配線に蓄えられていると考えられる。神経科学の研究をしてい…

えぬ
7か月前

研究室選びの着眼点

卒研や大学院で研究室に配属されると、生活の多くの時間を研究室で過ごすようになる。また、満…

えぬ
2年前
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研究室での質問の仕方

研究室に所属するようになると、ラボミーティング、学会、その他ディスカッションなどで質問す…

えぬ
2年前
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光遺伝学の限界とAll-optical approach

光遺伝学 神経活動のコントロールにより脳の機能を明らかにすることは、神経科学の長年の夢だった。光遺伝学以前には脳機能は特定の脳領域の切除か神経活動の観察によって推測することが一般的で、特に、高時間解像度で特定の神経細胞集団の活動を操作する方法はなかった。2005年にEdward BoydenやKarl Deisserothが発表した光遺伝学は、これを光で駆動するチャネルやポンプを神経細胞へ発現させることで可能にした。侵襲度が低く、時間解像度が高く、遺伝学的に分離された特定

Brainbow: 脳の確率的多色標識法

脳の情報伝達・機能は神経同士のつながりによって決まる。よって、特定の機能を担う神経回路の…

えぬ
1年前
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顕微鏡vsシークエンス~バイオテクノロジーにおける収斂進化~

顕微鏡を用いたイメージングは、17世紀にロバート・フックが細胞構造を観察して以来、様々な生…

えぬ
1年前
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電気生理とイメージングの比較まとめ

脳内で何が起こっているかを明らかにするためには、脳にある神経細胞の活動を記録する必要があ…

えぬ
10か月前
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