2023年ずっとモヤモヤしてたこと、2024年からはじまる次の5年について
みなさんは想像できますか?
大晦日に嫁の実家でパソコンを開き、イヤホンをして黙々とキーボードを叩く男の気持ちが。
こんばんは。絹張蝦夷丸です。
大晦日の夜いかがお過ごしですか?
なんか今年は1年ずっとモヤモヤしながら過ごしてきたので、年越す前に書いておきたくなりました。
今年1年のこと、そして来年から始まる次の5年のこと。
「来年は宿をつくります!」
2022年11月のKINUBARI COFFEE ROASTERSグランドオープンの日に挨拶で俺が言った言葉。それから5ヶ月後には本当に補助金が採択されて「ANSHINDOプロジェクト」が動き出した。
今年はなんと言ってもこのアンシンドウのことに尽きる。
もちろん他にもいろんな挑戦や仕事もしてきたけど、オープンしたばかりのキヌコーをいっくさんやスタッフのみんなに任せて、アンシンドウのことばかり考えて過ごした1年だった。
もっと言えば、アンシンドウのオープンと合わせて来年から大きく変わる(株)Earth Friends Campという会社のことを考えてずっとモヤモヤしていた。今もまだモヤモヤしている。
一緒に働いている人たちのこと、これからの自分の立場や関わり方、働くことと生活をすることなどをずっと考え続けてきた1年だった。
キヌコーがオープンしてからは特に「なぜ働くのか」「誰のために働くのか」を考えるようになっていたな。
1年間ずっとぐるぐる考えてきて、ようやく大晦日になってわかってきたことは、自分は自分が面白いと思うことに人を巻き込んでいって、場や空間やモノ・コトを作っていくのが死ぬほど好きなんだということ。
はじめからみんなに良さや価値が伝わるものにはあまり興味がない。
「なんだそれ?」「どういうこと?」「そんなことして何になるの?」
「そんなことできるの?」と思われることの方が楽しいしワクワクする。
とはいえ思いついたことに人を巻き込み、実現していくためにはある程度理解してもらえる部分もないといけないから、そこはコンセプトを作って言葉にしたり、ヴィジュアルをつくって伝えていく。
でもわかってることをやるのはつまらないから、やる前から全部を理解されたくはない。この加減が難しい。「なんかこういうことらしい」と関わる人たちが自分的解釈をすることができるくらいの材料としてコンセプトやプランを伝える。
関わる人たち、利用する人たちの自分的解釈が重なり合ってディティールを埋めていき、完成していくというか、自分の想像を超えていく感じが好きなんだな。
だからめっちゃめんどくさいし、不安がられるし、心配されるし。
大丈夫。ダメならやめるだけだし、大抵のことは志水陽平がなんとかしてくれるのだ。
社員の退職は経営者の負け
2021年に爆誕したEFC inc.はその年に正社員を一人雇用した。
PORTOの立ち上げやアウトドアウェディングブランドのBröllopを一緒につくってきてくれたひなちゃんだ。
そのひなちゃんが12月いっぱいで退職することになった。
ひなちゃんからの業務の引き継ぎノートを見て、今まで本当にいろんな仕事をこなしてくれていたんだなと思ったし、めちゃくちゃ助けられていたんだなと改めて感謝の気持ちが込み上げてきた。
退職はひなちゃん本人がめちゃくちゃ悩んで決めたことなので、もちろん背中を押して送り出すし、次の職場での活躍も応援するぞ!と思ってる。
でも、めちゃくちゃ本心を言えば「なんでこんな大変な時にやめるんだよー!」とも思うし、「これからめちゃくちゃおもしろくなるタイミングなのにー!」とも思うし、「もっと引き継ぎちゃんとやって落ち着いてからやめてくれよー!」とも思うし、「もっと一緒に仕事したかったよー!」とも思っている。あと、こんなこと絶対noteに書かない方が良いんだろうなとも思っている。でも俺は書く。俺は書くぞ!!!!
まぁ、そんなこと言ってもしょうがないよね。
社員の退職はどんな理由であれ「経営者の負け」なのだ。
もっとこの会社で働きたい。
もっとこの人たちと一緒に働きたい。
これからもこの会社で自分のやりたいことを実現していきたい。
この会社で働くことが楽しい。やりがいを感じる。安心感、達成感がある。
会社の未来にワクワクする。
そう思ってもらえなかった責任は全部経営者の自分にある。
悔しさと申し訳なさと不甲斐なさを抱えたまま2024年に突入しちゃうけど、きっとこれは自分が経営者として人を雇用して事業を行なっている間はずっと起こり得る事だから、向き合い続けないといけないことなんだろうな。
ひなちゃんとは来年もまだ少し一緒に仕事することは決まっているし、それが終わってもまたいつか一緒に働ける日が来たらうれしいな。
そしてその時はお互いにもっと成長して、強くなれてたらいいな。
5年周期の3周目に突入する感覚
大学を卒業して社会人になり、札幌のゲストハウスで働き始めたのが2014年。
地域おこし協力隊として上川町に移住したのが2019年。
来年で社会人になって10年になる。
将来のことなんて全く想像できていなかった10年前から、気がつけば結婚して子ども産まれて(もうすぐ小3!?)、仕事を辞めて上川町に移住して、起業して場づくりやウェディングの事業を始めて、念願だったカフェもオープンした。
ゲストハウス時代の5年間は今思えば燻っていたと思うし、もっとやれることあっただろとも思うけど、そういう時間があることも人生の味わい深さにつながるような気がしてる(そうであってほしい)。そしてあの場所で過ごした5年間に出会った人の繋がりで、次の5年間を戦い抜くことができたというのも事実。ちゃんと今に繋がってる。
上川町に移住してからはずっと何かに追われているかのように動き続けてきた。あっという間に地域おこし協力隊の任期も終わって、任期中にたちあげた会社でまちのことを色々やりながら、昨年カフェもオープンして、なんとか1年は食えた。もちろん借金はあるし、カフェの売り上げが悪い月は分かりやすく胃が痛くなったりもするけど、それでも思ってたほど逼迫してる感覚はない。
ゲストハウス時代の5年、上川に移住してからの5年
来年からは新しい5年が始まる。
上川町に移住してから蒔いてきた種が少しずつ芽吹き始めているのを感じた2023年。
次の5年でそのまだまだ小さな芽を大切に守り、育んでいくぞ。
10年後の大収穫を目指して。
今年もたくさんの方々にお世話になりました。
「こんなことやろうと思う方が異常なんだよ」と教えてくれた誠舟、ありがとう。
来年も色々お知らせすることがたくさんありそうです。
懲りずに上川町、EFC、キヌバリコーヒーをよろしくお願いいたします。
来年は畑始めます。
コーヒー1杯分くらいのサポートを頂ければ 夜寝る前と朝起きたときに感謝の祈りを捧げます。