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また夏が終わる。

今年も大好きな季節が終わろうとしている。
もう、さよならだね。

真夏のピークなんてとっくに去っていた。

気づけば羽織が一枚欲しくなる肌寒さを感じる。
19時ってこんなに暗かったっけ?
どこからか、コオロギの声が聞こえる。

夏の終わりの夜は、
一段と淋しさや虚しさを感じる。

夏が、終わってしまった。

ギラギラに照りつける太陽、
もくもく大きくなる積乱雲、
生き生きと笑う植物たち。

うるさいくらいのセミの合唱、
にぎやかな海辺、
生ぬるい夜風。

気づいたら真っ黒に焼けている肌、
拭いても拭いても出てくる汗、
肌に張り付くTシャツ。

お店から出たときや電車から降りた瞬間の、
もわっとした空気だって、
不快だけど、夏を感じる瞬間だから好きだ。

大好きな夏よ、
また来年。

それまで、どうかお元気で。

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