30万都市圏で新L型経済を!

『新L型経済 ーコロナ後の日本を立て直すー』(冨山和彦、田原総一郎、角川新書、2021年4月)読了。

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 対談ものなので、サクサクっと読める。

 内容的には、コロナ禍後に出た冨山さんの本『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』の重なる部分が多い。L型経済という考え方も『なぜローカル経済から日本は甦るのか ーGとLの経済成長戦略』以来のもので、新味はない。全般的に、新しさは無い。が、繰り返すことで頭に入ってくるし、今、この時期にあらためて聞くことにも意味はある。
 要するに「地方の中小企業はユルいので改善の余地あり。というかそれが総体としては量があるし、改善されればインパクトが大きい。地方企業はDXを通じてCXを行え。そのために必要なら東京から人材を引っ張ってこい、という説。

■目次
はじめに ー日本再生のカギは現場にある
第一章 観光立国構想の蹉跌 ーコロナ禍がもたらした経済の停滞
第二章 グルーバルIT企業は雇用を生まない ー日本経済はなぜ行き詰まったのか
第三章 まず30万人都市を再生させよ ー地方創生のカギは限界集落ではない
第四章 ゾンビ企業」退場のためのシナリオー地方経済の新陳代謝をうながすために
第五章 多様性が経営を強くする ー日本を牽引する人材をどう育てるか
おわりに ーエッセンシャルワーカーが地方創生を牽引する


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