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朝、新聞を見ると
震災で亡くなった方々の人柄や人生を短く紹介する記事があった
これは良い企画だ、死者が単なる数字になるより
どんな人だったのかが個別に分かり
一人一人がかけがえの無い存在だったと解るだろうと読むと
ある理容師さんの紹介では
「妻と理容店を営み、地元情報に詳しかった」とあり
40年近く通った常連客は
「話し相手がいなくなった」と肩を落としたとあった
少し涙ぐんでしまったところに
常連の元芸者さんのS姐さんがご来店
「こういう記事がありますよ」と新聞を広げて
「誰かが、その人のことを語り継ぐって大事なことですね」と言って
「Sさんもこれまでの人生を何かで記録したら
昔、11PMの温泉芸者お色気歌合戦で優勝したこととか」

と言うと
「あの時は2回めの出場で肝が座ってて、出番の前にビールをちょっと飲んだら、いい気持になって」
「そうか、あの時は藤本義一さんが、中村勘三郎の芸を思わせるって絶賛でしたよ」と
後は11PMの色々なエロい企画に話が飛び
「三朝温泉で実況があった時は、旅館の風呂に入っていた男性陣が
もう終わったと思って立ち上がったら、皆のアソコがテレビに映って
モロ見えになり、後で若い娘も見ているのにと抗議がありましたわ」等と
エトセトラの話題で大笑い
隣の椅子に座っていた男性のお客さんが
「いやあ、漫才を聴いているようで、笑いました」とのこと

震災一ヶ月で、被災者の気持ちを静かに想うようにと
新聞記事を紹介したのに
全く逆になってしまうとは
話し相手も色々です😅

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