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えすろくろくまる

シティーとしては満更でもないと言った感じでアパートを嗅ぎ回った。
やがて落ち着きがなくなってニャー!と鳴いて、部屋の隅に行って、小便をした。
サリーは子供の頃猫を飼っていたことがあったので、
あー!猫には猫の砂のトイレが必要なんだった!
と言った。
夜中だった。トイレは段ボールで代用するにしても、砂は朝まで買えなかった。
私は朝7時にゼブンイレブン開店と同時に猫の砂を買った。
段ボールトイレに砂を入れると、シティーはすぐさま小便をして、出てからまた入り、大便をした。この世のものとは思えない悪臭がした。野良猫だったから、食べるものが悪かったのだろう。
私達は、その悪臭に、戸惑い、そして、目を合わせて、くさっ!と言い合い、そして腹が捩れるように笑った。

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