#24 ~久保建英の脅威~アトレティコvsソシエダ
こんばんは!
昨日深夜に行われたラリーガ第9節「アトレティコvsレアルソシエダ」のゲームをレビューしていきます。
この試合のポイントはズバリ、ソシエダの右WGである久保建英選手にあると見ています。9月のリーグMVPも獲得した久保選手が自由にプレーすると本当に脅威です。サイドで優位性を作りたいソシエダvsそうさせたくないアトレティコ、という構図が試合前から出来上がっていました。
アトレティコのスタメンは以下の通りです。アシストを連発していた好調のサウールがベンチスタート、代わりにケガ明け(前節は途中出場)のデポールがスタメンに入りました。
対するラ・レアル(ソシエダ)はオーソドックスな4-1-2-3。WGが常に幅をとり、サイドからの仕掛けを狙う形です。
序盤、アトレティコはソシエダの激しいプレスにてこずり、あまりボールを持つことはありませんでした。
(持たなかった、ではなく持てなかった、ように映りました。)
常に4バックで回してくるソシエダに対して、アトレティコは2トップがアンカーを消しながらサイドに追い込み、相手サイドバックにはIHが出ていくという形で非常にうまく守れていました。
(この戦いだとIH2人の負担が大きいのですが、シメオネは後に選手交代によってこの問題を解決しました。)
ソシエダのIHはアトレティコのもう1人のIHとアンカー(上図ではデポールとコケ)につかれており、アンカーもモラタに消されています。WGもぴったりマークされているので、ソシエダは少し手詰まり状態になりました。
そこでソシエダは左右の揺さぶりを試みます。右の大外で張っている久保へサイドチェンジを届け、久保がドリブルを仕掛けられる瞬間を作りました。しかし、ここでアトレティコは久保への対策を惜しみませんでした。デポールが猛然とスライドしてリノのカバーに入り、2対1の状況を作ったのです。こうなると久保は縦突破もカットインも切られた形になるので、簡単にはドリブルすることができません。
サウールではなくデポールを起用した理由はこのためでしょう。
この試合、久保はリノに止められるシーンが散見され、ほとんど持ち味を発揮できず途中交代となりました。久保には2人で守るというアトレティコの作戦が功を奏した格好です。
裏を返せば、久保選手がそれほどアトレティコにとって脅威だったということが言えます。シメオネ監督も試合後、名指しで久保選手への警戒を表明していました。
前半のうちにリノのゴールで先制したアトレティコは、持ち前の固い守りで1-0で前半を折り返します。後半は、なかなか追加点が取れない中で一時は同点とされてしまいますが、試合終盤にグリーズマンのPKで勝ち越し、そのまま2-1でアトレティコが勝利しました。
これでアトレティコはホームの公式戦14連勝。勢いが止まりません。
1点リードしてから追加点がとれなかったり、後半にWBやIHの守備強度が落ちてしまったりという反省点は残りますが、今後さらに良くなっていくことを期待したいと思います。
読んでいただきありがとうございました!
それでは~
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