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読書備忘録

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2024年2月の記事一覧

韓国文学セレクションから3冊紹介します。

昨日もつぶやきましたが、今韓国文学の翻訳本にどっぷりハマっています。 韓国ドラマにハマってから、ハングルも勉強始めて(上達しませんけれど)今度は韓国の作品を読み進めようというわけです。 韓国のK-popグループの人たち推薦の作品も何冊か読んだのですが、あちらの作品は、かなり歴史や現代社会の問題を深く考えているように思います。 今読んでいるのはキム・ヨンスさんの作品です。 「感想を書く」という視点で読んでいるのですが、 短編集ですが、なかなか手強いです。 もう1冊キ

多崎礼著「レーエンデ国物語〜喝采か沈黙か」

2月2度目の三連休、最終日をいかがお過ごしでしょうか? 今日も読み終えた本を紹介していきます。 読み終えた作品の紹介 2023年10月18日に講談社より352ページのペーパーバックの単行本として発売されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 現在「レーエンデ国物語」として発売されている第3巻を、これまで読んできた作品を越えるのか、期待して読みました。 感想 「レーエンデ国物語」はレーエンデの英雄を主題に、それぞれの時代の中で、真実を解き明かす形へと移行して

多崎礼著「レーエンデ国物語〜月と太陽」

今日も読み終えた本を紹介します。最後までお付き合いください。 読んだ作品の紹介 2023年8月9日に講談社より608ページのペーパーバック単行本で発売されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 前作の「レーエンデ国物語」が面白かったので、続きが読みたくて読み終えて、すぐにこの作品を手に取りました。 感想 608ページという長編に、時間がかかるだろうなと思っていましたが、あの「指輪物語」のように、主人公の一人テッサの活躍がとにかく気になって、あれよあれよという

多崎礼著「レーエンデ国物語」

今日も本屋大賞候補作を読み終えたので、紹介します。 読み終えた作品 2023年6月14日に、講談社より496ページのソフトカバー単行本として発売されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 今回の本屋大賞候補作品であるだけでなく、ファンタジー小説は、日本でも上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」に始まり、小野不由美さんの「十二国記シリーズ」最近では阿部智里さんの「八咫烏シリーズ」白川紺子さんの「後宮の烏」と良作がたくさん発表されており、どれも好きな作品です。今回多崎礼

白川尚史著「ファラオの密室」

今日は読み終えていたのに、まだこちらで紹介していなかった作品について書いてみます。 読み終えた作品 2024年1月9日宝島社より328ページの単行本として発売されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 宝島社が主催する「このミステリーがすごい」も早くも22回目の大賞作品を世に出しています。大賞受賞者は、今ではすっかりベテランとなり、人気のミステリー作家になった方も多いです。本作も大賞受賞作品なので読みたくなりました。 感想 前評判も作品の予備知識もなく、この

伊坂幸太郎著「777(トリプルセブン)」

最近は4月に発表される本屋大賞候補作品を中心に読んでいますが、今日は大好きな伊坂幸太郎さんの最新作を紹介します。 読んだ作品の紹介 2023年9月21日にKADOKAWA から296ページのハードカバー単行本として発売されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 著者の作品はとても人気がありますが、私は特に殺し屋シリーズが好きで、今回書き下ろし最新作品が出たので、とても嬉しいです。 感想 殺し屋シリーズは主な登場人物全てが好きですが、今回も面白おかしく活躍して

塩田武士著「存在のすべてを」

こんにちは。今日も本の紹介をします。 読んだ作品の紹介 2023年9月7日に、朝日新聞出版社より472ページの単行本として発売されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 本屋大賞候補作品であることはもちろんですが、著者の本を以前読んだ時、とても感動したことを覚えていたので、今回も期待をして読みました。 感想 472ページという長編に、手にとってみたものの、最近の私の体調から読み終えることができるだろうかという不安がよぎりました。 しかし一旦読み始めるとそんな

森見登美彦著「シャーロック・ホームズの凱旋」

今週も始まりました。今ジムから電話ももらいました。今週は活動的な日々を送りたいものです。 さて、読み終えた本の紹介を続けます。 読んだ作品の紹介 2024年1月22日に中央公論新社から、480ページの単行本として発売されています。 目次 プロローグ 第一章 ジェイムズ・モリアーティの彷徨 第二章 アイリーン・アドラーの挑戦 第三章 レイチェル・マスグレーヴの失踪 第四章 メアリ・モースタンの決意 第五章 シャーロック・ホームズの凱旋 エピローグ あらすじ この作品

本屋大賞の続編は成功したのか?

今日も本屋大賞候補作を読み終えたので、紹介していきます。 読んだ作品の紹介 2023年11月8日に講談社より288ページの単行本として発売されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編であり、今年の本屋大賞候補作でもあります。私は著者が最初に本屋大賞を受賞された「流浪の月」に衝撃を受け、著者の今後の活躍に期待した一人です。 感想 最近の傾向として、第1作が好評で続編が出るというのが多くなりました。その書き手として1番

宮島未奈著「成瀬は信じた道をいく」

ここ数日体調が思わしくなく、昨日思い切って髪を切り、夕飯もそこそこに早めに横になったので、少し耳鳴りも治った気がします。 私の苦し紛れのつぶやきに温かいコメント、いいねをいただき、ありがとうございました。 今日は悪い気分を一掃しようと読んだ本を紹介します。 読んだ作品の紹介 2024年1月24日に新潮社から、208ページのソフトカバー単行本として出版されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 デビュー作にして14万部を突破し、本屋大賞候補作にもなっている「成

津村記久子著「水車小屋のネネ」

こんにちは。祝日の朝、いかがお過ごしですか? さて今日も本の紹介させていただきます。 読んだ本の紹介 2021年7月1日から2022年7月8日の毎日新聞夕刊に連載されたものを2023年3月2日に毎日新聞出版より496ページの単行本として発行されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 第59回「谷崎潤一郎賞」受賞、「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第1位に選ばれて、現在本屋大賞候補作にもなっているこの作品は、新聞連載とあって、かなり長いのですが、著者のこ

原田マハ著「黒い絵」

3日連続の本の紹介です。図書館の本なので、ざっと読んで返却しました。 読みが浅い点はご容赦ください。 読んだ本の紹介 2023年11月1日付けで、講談社より224ページの単行本(ソフトカバー)で発行されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 原田マハさんの著作の評価は、だいたい高いので、この作品がなぜ低いのか読んでみようと思いました。 感想 著者お得意の美術、特に絵画を中心に置いた作品は、著者の絵画作品、絵画の作者への理解が深いので、全て成功してきたと思いま

湊かなえ著「人間標本」

昨日は湊かなえさんの「人間標本」を読み終えました。 読んだ本の紹介 2023年12月13日にKADOKAWAより15周年記念書下ろし作品として、280ページの単行本が発行されています。 あらすじ この作品を選んだ理由 湊かなえさんの初期の作品が好きです。しばらく読んでいなかった気がして今回の作品も手に取りました。 感想 イヤミスの意味はよく知りませんが、とにかく気持ちの悪い作品です。 本文に入る前の写真も意味があるんだろうな、ぐらいにしか思っていませんでしたが

小川糸著「椿ノ恋文」

そろそろ夕ご飯の準備時間が近づきました。今日は、夫がこれから飲み会というので、とても簡単です。 さて、図書館に予約できるだけ予約していたら、どんどん貸し出し可能になってきました。気を入れて読んでいかないとです。 昨夜読み終えたのは、小川糸さんのツバキ文具店シリーズの新作です。 読んだ本の紹介 2023年11月1日に幻冬舎から344ページの単行本として発売されています。 あらすじ この本を選んだ理由 初めて読んだ「ツバキ文具店」の印象がとてもよくて、さらに主人公鳩