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読書備忘録

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2023年5月の記事一覧

記憶の調べが奏でる、切なくも美しい旋律

こんにちは。こちら部屋はひんやりしているけれど、窓を開けるとモヤッと生暖かい空気が入り込む、不気味な天気模様です。 さて今日はやっと本の感想です。 読んだ本の紹介 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 発売日 ‏ : ‎ 2021/9/22 文庫 ‏ : ‎ 384ページ この本を読んだ理由 購入した吉田篤弘さんの電子書籍作品の一つです笑。 あらすじ 感想 本作は主人公がかつての自分と重なる二人組、ソラシドの物語に引き込まれていき、彼女たちの運命を辿って行くとこ

台所のラジオ

こんにちは。日曜日の朝いかがお過ごしですか? 今日は読んだ本の感想です。 読んだ本の紹介 出版社 ‏ : ‎ 角川春樹事務所 発売日 ‏ : ‎ 2017年8月9日 文庫 ‏ : ‎ 320ページ あらすじ 感想 ゴールデンウイーク前購入した吉田篤弘さんの作品の一つです。電子書籍で、ゆっくりと読み進めました。 滋味深くやさしい温もりを感じ、読んでいる間、読者を懐かしい思い出や日常のほっこりした雰囲気に浸らせてくれます。料理や食べ物は、私たちにとって強い記憶や感情

終わりの始まり

こんにちは。読書も心の余裕がないとなかなか進まず、久しぶりの本の感想です。 読んだ本の紹介 出版社 ‏ : ‎ 書肆侃侃房 発売日 ‏ : ‎ 2022年10月10日 単行本 ‏ : ‎ 176ページ この本を選んだ理由 私の住むいなか町が属する県、および町も韓国の町と交流しています。そういうこともあってか、県立図書館に比較的新しい韓国の作家の作品も購入されることが多いです。今回選んだ作品もその一つです。 あらすじ 感想 春を迎えたある日、ヨンムは母からがんを

書籍修繕という仕事

今日も夫は仕事に出かけています。 休日なので、私も朝家事を終えて、ほっと一息入れてこれを書いています。昨日からこの本を読んでいます。 それがこちら 韓国ソウルで「ジェヨン書籍修繕」作業室を営む代表が自分が修繕に携わった本の実例を挙げながら、書籍修繕という仕事の素晴らしさを書かれた本です。私も幼い頃から図書館に通ってきたので、本の修繕ということは知っていましたが、韓国でそういうお店があることは先般韓国ドラマで知りました。 そのドラマはこちら Netflixで日本でも配信

静かで滋味深い雰囲気を味わう

気持ちのよく晴れた月曜日、皆さん良いスタートを切れたでしょうか? さて今日は週末読み切った2冊の本の感想です。 この本を選んだ理由 ゴールデンウイークに何を読もうかと考えていたら、Instagramで吉田篤弘さんの本を紹介されているのを拝見し、1冊は県立図書館の蔵書で見つけ、文庫本を電子書籍化されている作品を大人買いしました。 読んだ本の紹介 出版社 ‏ : ‎ 角川春樹事務所 発売日 ‏ : ‎ 2021/7/15 文庫 ‏ : ‎ 304ページ 出版社 ‏ :