マガジンのカバー画像

読書備忘録

566
本を紹介したnoteをまとめています
運営しているクリエイター

2022年8月の記事一覧

國分功一郎「暇と退屈の倫理学」

いよいよ2022年8月も今日で終わり、本日は読み終わった本の紹介です。 読んだ本の紹介 出版社:新潮社 発売日:2021年12月23日 文庫本:512ページ 内容:2011年朝日出版社刊『暇と退屈の倫理学』、2015年太田出版刊『暇と退屈の倫理学 増補新版』と現代の消費社会において、気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加え、待望の文庫化。 この本を読んだ理由 最近Netflixや映画館での映画鑑賞に加え、ドラマの鑑賞が増えたせいか、本を読

遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ

昨夜はなぜか眠れませんでした。いつもなら静音を選んで、洗濯をしても良いのですが、天気予報では雨の予報だったのでそれもできませんでした。 暗闇の中で何度も身体を起こし、また横になる、を繰り返していたらいつの間にか眠っていて、夫がシャワーをしたり、仕事に出かけたのも全く気がつかず、目が覚めたら10時半を回っていてびっくりしました。 数日前からこの題名に惹かれて、Kindleのセールにも後押しされて購入し読んでいます。 全く本の情報を得ずに読み始めてのですが、著者の生活と食べ

小川洋子「遠慮深いうたた寝」

読んだ本の紹介 出版社:河出書房新社 発売日:2021年11月9日 単行本:248ページ 内容:2012年から現在まで続く「神戸新聞」好評連載エッセイ「遠慮深いうたた寝」を中心に、約10年間に発表されたエッセイの中から厳選し、「手芸と始球式」「物語の向こう側」「読書と本と」の4章で構成する珠玉のエッセイ集。 この本を読んだ理由 著者のデビュー当時からのファンです。フィクション作品を多く読んできましたが、今回初めてエッセイを読ませてもらいました。 あらすじ 感想 著

ブレイディみかこ「両手にトカレフ」

読んだ本の紹介 出版社:ポプラ社 発売日:2022年6月7日 単行本:271ページ 内容:『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が14歳の少女の「世界」を描く、心揺さぶる長編小説。 この本を読んだ理由 著者のノンフィクションは『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を1,2と読んだけれど、フィクションは初めてで興味がありました。 あらすじ 感想 正直『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を初めて読んだ時の衝撃はありませんでした。どこの国

母との向き合い方

おはようございます。持病を得てから私は情緒不安定になることがしばしばあって、母を困惑させることが多々あります。 母の「うつ病」の認識は、暗く陰湿で家から出ない、おとなしいものであるようです。しかし、私の場合急に怒りをぶつけたりする、パニック障害的な部分もあります。 旧盆を迎えるにあたり、母との時間も持たねばなりません。年々重苦しく感じる私を、自分自身が嫌になります。 昨日の祝日を含め、世の中は夏休みモードのようです。対照的に新型インフルエンザの猛威は変化がありません。は

まずは自分を大切にしよう

おはようございます。昨夜愚息2号が珍しく電話をかけてきました。生の声を聞くのは本当に久しぶりです。病があり、仕事も難しくなっていることを知り心痛めながらもなんとか生きてくれていることに心から感謝しました。 こちらでは8月に旧盆行事を行います。しかし今の時勢ではこれまでのようにはいきません。ましては体調を崩している人が多いのです。まずは自分の健康が第一です。災害等もありますし、どうか皆お互いに自分を大切にしましょう。 note事務局から通知いただきました。いつも読んでいただ

わたしを支えるもの

おはようございます。今日も猛暑日になりそうです。こんな日は早めに家事を終えてスッキリとPCに向かっています。 先日暑さを逃れ、図書館に行ったら、子どもたちが夏休みだからでしょう、読書感想文用図書の横に所有している漫画コーナーが作られていました。 懐かしいものから最近のものまで、地方の図書館でもこんなに所蔵しているのだなと感心しながら眺めていたのですが、そんな中に益田ミリさんの作品も並べてありました。 著者の作品が好きで、ほとんど読んだ作品でしたが、1冊未読作品を見つけ借

私には難しすぎました

いつもなら読書感想文の形式で本の感想を書くのですが、この作品はどうにも難し過ぎて、もう少し時間を置いて読み直してからきちんと感想を書こうと思います。 岸本佐知子氏によれば、もっと早く世に出るべき作品だったようですが、著者の死後に、日本では2020年翻訳本としてかなり脚光を浴びました。 その流れに乗って先の手術の後入院生活開始から読み始めたのですが、最初からなんともパンチの効いた文章、内容に圧倒され、ベッドの上でやられてしまい、その後時間を置いて読み、昨日一応読み終えたので