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読書備忘録

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2022年5月の記事一覧

西條奈加「隠居すごろく」

久しぶりにKindleで読書を楽しみました。 読んだ本の紹介 出版社:KADOKAWA 発売日:2022年2月22日 文庫本:464ページ 内容:直木賞作家が描く、ほっこり笑えてじーんと泣ける江戸人情物語 この本を読んだ理由 西條さんの時代物は好きだったし、Amazonギフト券が手に入って、キャンペーンもあったのでKindle本を買いました。 あらすじ 感想 徳兵衛が隠居生活に入って、経験した物語は是非、読んで確かめていただきたいのですが、理屈抜きで楽しい小説で

青山美智子「赤と青とエスキース」

読んだ本の紹介 出版社:PHP研究所 発売日:2021年11月10日 単行本:240ページ 内容: この本を読んだ理由 著者の作品で「お探し物は図書室まで」がとても良かったので、今回も期待して読みました。 あらすじ 感想 題名にも入っている「エスキース」が下絵のことであることを私はこの物語で初めて知りました。 絵画の展覧会でデッサンを見たことがありますが、それも一つの作品なので、これが作品を通して大きなキーワードになっていることは、読まれていない方も想像がつくこと

角田光代「タラント」

夫がPCR検査を受けたので、なんとなく買い物も控えてしまい、本を読むことが出来ました。 読んだ本の紹介 出版社:中央公論新社 発売日:2022年2月21日 単行本:443ページ 内容: この本を読んだ理由 以前TV番組に著者が出演、この作品について話していました。図書館で実際に見て選びました。 あらすじ 感想 444ページ余の長編で読み始めた時はいつ読み終えることができるか、途方もない絶望感みたいなものを自分で感じていました。けれど読み進めているとこれは混沌とし

林真理子「奇跡」

よくないのを承知で昨夜はワインを飲んで寝ました。そのせいで深くはないけれど寝ることができて、朝読書をしました。 読んだ本の紹介 出版社:講談社 発売日:2022年2月16日 単行本:170ページ 内容:プロローグ    第一章教会    第二章大理石のように    第三章梨園の妻    第四章博子の日記    第五章「アンジュノワール」    第六章清之助    第七章二〇〇四年    第八章ノエル    第九章三人    第十章十年ののち    第十一章晩餐会    終

江國香織「ひとりでカラカサさしていく」

頭痛でなかなか読書が進まなかったので、図書館から借りてきた1冊をようやく昨夜読み終えました。 読んだ本の紹介 出版社:新潮社 発売日:2021年12月20日 単行本:232ページ 内容:人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描く物語 この本を読んだ理由 調子が悪い時に江國ワールドに浸ると、少し今いる世界から逃避できる気がします。 あらすじ 感想 ここ数日体調不良に悩まされている私が今このフレーズのような調子なので、この作品を選び、今読んだ自分に驚きました。

三十の反撃

GWで読んだ3冊目の本は韓国でも人気の映画監督・脚本家の作品です。 読んだ本の紹介 出版社:祥伝社 発売日:2021年8月7日 単行本:300ページ 内容:『アーモンド』が人間という存在そのものへの問いかけだとすれば、『三十の反撃』は、どんな大人になるかという問いへの答えである。ーーー(ソン・ウォンピョン) 第5回済州4・3平和文学賞受賞作品。 この本を読んだ理由 著者の第1作「アーモンド」があまりにも良かったこと、今夏の作品も当初「普通の人」というタイトルだったとい

きれいになりたい気がしてきた

今日は昨日読んだ本を紹介します。 読んだ本の紹介 出版社:光文社 発売日:2022年2月24日 単行本:239ページ 雑誌「美ST」で2018年7月号〜2022年3月号に連載 内容:はじめに    第一章世間が望む”おばさん役”から全力で逃げ出そう    第二章次に十年は「効かせ」の十年    第三章自分にとっての「ちょうどいい」    第四章自己受容と諦観は別物よ この本を読んだ理由 図書館でこの本を手に取り、めくていたら この言葉に惹かれて借りてきました。 あ