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読書備忘録

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2022年4月の記事一覧

おわかれはモーツァルト

いよいよ今日で4月も終わり。中旬まで真夏日を経験したせいで、3月初めの気温に戻ると寒さが倍も身体に沁みる気がします。 読んだ本の紹介 出版社:宝島社 発売日:2021年12月18日 単行本:305ページ 内容:I インタント アドリブ 〜あまり自由ではなく〜    Ⅱアンコーラ アマレーヴォレ 〜一層苦しげに〜 Ⅲモルト ドレンテ 〜非常に痛ましげに〜 Ⅳドラティコ アジタート 〜劇的に引っ掻き回す〜 Ⅴクイエート コーダ

「春のこわいもの」川上未映子

川上未映子氏の新作を熱望していましたが、やっと読むことができました。 読んだ本の紹介 出版社:新潮社 発売日:2022年2月28日 単行本:201ページ 内容:青かける青    あなたの鼻がもう少し高ければ    花瓶    淋しくなったら電話をかけて    ブルー・インク    娘について この本を読んだ理由 以前から著者の作品が好きでした。今の世相を背景に新作を書かれたということで楽しみにしていました。 あらすじ 感想 私が想像していた新作とは、少し違った感

シャルロットのアルバイト

週末の土曜日、紹介するのは近藤史恵さんの連作短編集です。 読んだ本の紹介 出版社:光文社 発売日:2022年2月22日 単行本:284ページ 内容:シャルロットと迷子の王子    シャルロットと謎のお向かいさん    シャルロットと紛失した迷子札    シャルロットのアルバイト    天使で悪魔とシャルロット    家族 この本を読んだ理由 著者の作品「サクリファイス」が好きで、Twitterもフォローしていて、新刊はいつもチェックしています。 あらすじ 感想

辻村深月「レジェンドアニメ」

おはようございます。先日図書館から3冊借りて、昨夜読み終えた作品を紹介します。 読んだ本の紹介 出版社:マガジンハウス 発行日:2022年3月3日 単行本:272ページ 内容:◆九年前のクリスマス    ◆声と音の冒険    ◆夜の底の太陽    ◆執事とかぐや姫    ◆ハケンじゃないアニメ(書き下ろし)    ◆次の現場へ この本を読んだ理由 今回映画化された「ハケンアニメ」のスピンオフというので、興味がありました。 あらすじ 感想 「ハケンアニメ」は随

砂嵐に星屑

昨夜読んだ本を今朝は紹介します。 読んだ本の紹介 出版社:幻冬舎 発行2022年2月9日 288ページ この本を読んだ理由 直木賞候補になった「スモールワールズ」が好きだったので、著者に興味を持ちました。 あらすじ 感想 舞台はテレビ局で、短編の主人公は全て年代は違うのに、なぜかどの人物の経験も自分に当てはまっていた感じがして、読んでいて苦しくなった時もありました。 けれど、次第にこういう時代を生きてきたからこそ、今の自分があるのだと思うようになって、最後は登場

刑事弁護人

昨日は冷たい雨の1日で、ちょうど図書館にリクエストしていた本を借りることができて読みました。 読んだ本の紹介 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 発売日:2022年3月18日 単行本:512ページ この本を読んだ理由 TV番組「王様のブランチ」にて著者が出演、警官が被告であり、弁護人の一人も元警察官という異色の取り合わせであることを話されていたので、興味が沸きました。 あらすじ 感想 自分で図書館にリクエストしたくせに、届いた本を見て512ページという、想像を超えたペー

初恋さがし

相変わらず頭痛がひどくて、昨夜は夜中に起き出してKindleを読みました。 読んだ本の紹介 この本を読んだ理由 題名の「初恋さがし」という名前に惹かれ、また著者が真梨幸子氏がどんなどんでん返しを仕掛けているのか気になりました。 あらすじ 感想 読み終えてすぐに、懐かしくて会いたくなる人がいるのはとても幸せなんだと感じました。 人は悪い記憶を引きずっていたり、ふとした瞬間に思い出したりして悲しい生き物のようです。 この小説は確かに突飛で、あり得ないと思う設定ですが

いたずらにモテる刑事の捜査報告書

今日は読んだ本の紹介です。 読んだ本の紹介 この本を読んだ理由 以前キャンペーンで図書カードをいただいた作品をKindleで読んでみました あらすじ 感想 超イケメンで年下の日向を相棒に持つ、久保刑事の視点で描かれています。表現力のせいでしょうか、キャラクターにも魅力が感じられず、イケメンの描写がひたすら続くのですが、それにも理解できずに読み終えた感じです。 2つの事件が描かれていますが、つながりはなく、ひねりもどんでん返しもなく、ミステリーとしても今ひとつ残念で