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読書備忘録

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2020年9月の記事一覧

欲が出ました(10-50)

晴天から一気に雨空に、秋の空は本当に気まぐれです。昨日は晴天の中、夫の運転で3時間ほどドライブしてもらいました。自分の住む町から出るという気持ちよさを少し味わってきました。 さて今日はよく話題になっているヨシタケシンスケ氏の作品を読んでみました。 大人も子どもも、欲の出やすいすべての人へ―絵本作家ヨシタケシンスケの、「深かったり浅かったりする」スケッチ解説エッセイ。欲をまとって、よくできました!しいていうなら、くらしの知恵に。(「BOOK」データベースより) 絵本作家ヨ

現東京知事とは (9-50)

久しぶりの晴れた朝に気分よく、PCに向かっています。 ここ数日この本に向い、驚き、政治という世界の醜さを感じています。 コロナに脅かされる首都・東京の命運を担う政治家・小池百合子。女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へーー常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、四年の歳月を費や

地方で減り続ける本屋さん、どうか頑張って欲しい(8-50)

「女心と秋の空」と言いますが、最近の天候はまさに激しく変動するので、困りものです。私の住む田舎町の近隣で、短時間記録的大雨情報が出るほど雨が降りました。 さてそんな空模様に私の頭も反応して、時折突き刺すような頭痛がしますが、こんな優しい本を読んで、自分を慰めていました(苦笑) 店主の急死により、閉店フェアをすることになった幸本書店。そこに現れたのは、故人の遺言により幸本書店のすべての本を任されたという都会から来た高校生・榎木むすぶ。彼は本の声が聞こえるという。その力で、店

頭痛で悩める日に軽いエッセイを(7-50)

昨日からまたまた頭痛に悩まされています。そんな時はあまり頭を使わない(ちょっと失礼ですけれど)軽いエッセイを読むことにしました。 その作品がこちらでした。 体重が呪いのように増え続けている。 それなのに、ひょっとして、何度目かのモテ期到来か!? 思いがけない出会い、センチメンタルな夜。 冬のパリ、即位の礼、煌めくブルガリナイト。 ステイホームの時間はオンナ磨き。 令和もマリコは笑顔で運を引き寄せる。 シャネルリップの高揚感/アホ面も愛して/体重計に魔法を/ 美人は骨

自分と自分以外を破局に追いやるものとは(6-50)

いよいよ朝晩20度を切る日が続き始めました。昨夜はとうとう厚い掛け布団出しました。まだ早いかなって思いましたが、寒がりの私にはやはり準備しておいた方がいいみたいです。 さて今日は第163回芥川賞受賞した「破局」のお話しをしたいと思います。 私を阻むものは、私自身にほかならない。ラグビー、筋トレ、恋とセックス―ふたりの女を行き来するいびつなキャンパスライフ。28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無。第163回芥川賞受賞。(「BOOK」データベースより) 私が好きな作家である、山田

沖縄の資料整理とオンラインオペレーター (5-50)

昨夜早くに横になったのですが、朝方からグッと冷えてきてたまらず起きてしまいました。今晩はもっと厚いもの掛けて寝なければと思っています。 昨日はドライブでも行こうと思っていましたが、1昨日実家から思わぬ営繕が出て、出鼻を挫かれてから気が乗らなくなり、思い切って読書に没頭、2冊読み終えました。 作品は第163回芥川賞を受賞した「首里の馬」「破局」です。 まずは高山羽根子さんが受賞した「首里の馬」 この島のできる限りの情報が、いつか全世界の真実と接続するように。沖縄の古びた

ノンフィクション大賞作家が語る英国のおっさん事情(4-50)

今朝は、大雨注意報が出るほどの雨音で目が覚めました。皆さんのお住まいの地域は大丈夫でしょうか? さて昨夜は寝付けず、借りていた、2019年「ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー」でノンフィクションの賞を総なめにした著者ブレディみかこ氏の2020年ノンフィクション大賞候補作を読みました。 EU離脱、競争激化社会、緊縮財政などの大問題に立ち上がり、人生という長い旅路を行く中高年への祝福に満ちたエッセイ21編。第2章は、現代英国の世代、階級、酒事情についての著者解説編。

燕のような旅と人生を語る(3-50)

こちら朝から雨が降っています。昨夜は日中のジムが効いたのか、とても早い時間から横になりました。 少し贅沢に朝風呂に浸かり、読みかけていた沢木耕太郎氏の「旅のつばくろ」を読み終えました。 〈沢木耕太郎、日本を旅する〉つばめのように軽やかに。そう、人生も旅もーー。沢木耕太郎、初の「国内旅エッセイ」 旅のバイブル『深夜特急』で世界を縦横無尽に歩いた沢木耕太郎。そのはじめての旅は16歳の時、行き先は東北だった。あの頃のように自由に、気ままに日本を歩いてみたい。この国を、この土地を

今日の人生(2-50)

まずは嬉しいニュースですね。大坂なおみさん優勝おめでとうございます。 自分の主張もはっきりと示しつつ、善戦を重ね、決勝では逆転による勝利、お若いのに本当にメンタルも強くなっていると感じました。 さて「5冊だけの本屋」が主催されているブッククラブ”紅茶はアールグレイで”の今月の本を昨日読了しました。(昨日Instagramにもあげました) むなしい日も、幸せな日も、おいしいものを食べた日も、永遠の別れが訪れた日も……。益田ミリさんの人生がつまり、初めて「死」について書いた著

今年の読書目標を達成、年末に向けさらに読んでいこう(1-50)

今朝は随分涼しくて、5時に目が開いたので洗濯を済ませ、朝ノートを書きPCに向かっています。 昨日は図書館司書さんから勧められて中山七里氏の作品を読みました。 中山氏というと第8回「このミステリーがすごい!」大賞受賞デビューされた「さよならドビュッシー」など、のちに岬洋介シリーズと言われるクラシックを使った作品が印象的ですが、その他に御子柴礼司シリーズ、刑事犬養隼人シリーズ、他多作な作家ですね。 ミステリー作家の東野圭吾氏に継ぐほど、多くの作品が映像化もされているのも、人

肉親の死に寄り添ってくれた小説に会う(50-50)

昨日実母の上から2番目の姉が亡くなりました。「誤嚥性肺炎」でした。 従兄弟同士で結婚した伯父が早くに倒れ、長い闘病生活の上亡くなった後 失語症となった伯母。 一方的な意思疎通しかできない中ケアハウスで過ごしてきました。 covid-19の影響で面会が出来ず、医療関係者以外看取られることなく 旅立って行きました。 もちろん葬儀等は家族葬なので、薄化粧した彼女の顔が最後となりました。 ここ1、2ヶ月で伯父、伯母を失った悲しみはしばらく続きます。 実の姉を亡くした悲しみは、姉

全部許せたらいいのに (49-50)

あれほどの熱い空気はどこに行ったのかと思うほど、今朝は冷気が漂っています。 相変わらず頭痛がするけれど、夫が早朝からゴルフに出かけたので起き上がることができました。 朝読書には向かないなと思いつつ、借りてきていたこの本を読んでみました。 あきらめて生きる癖がついた。明日何が起きるか予測がつかない、それがわたしの日常だった。その頃見る夢は、いつも決まっていた。誰かに追いかけられる夢。もう終わりだ。自分の叫び声で目が覚める。私は安心が欲しいだけ。なのに夫は酔わずにいられない

6年ぶりの新作短編集、村上春樹 著「一人称単数」(48-50)

おはようございます。相変わらず、午前中はフワフワした頭で生活しています。 沖縄地方、九州地方他台風9号の影響が大きくて、驚くばかりですが大丈夫でしょうか? これから台風10号も接近してくるそうで、covid-19、熱中症ばかりでなく、台風の心配も加わります。身の安全を最優先に生活して行かねばと改めて思います。 さて、こんな頭ですので読書はなんとも進まず、自身も呆れるほどですが、先般発売された村上春樹氏の最新短編集を借りることができ、ようやく読み終えました。 「一人称単数