最近のジャパニーズウイスキーとの向き合い方
おばんでした。(北海道で「こんばんわ。」の意)
北海道帯広市のジャパニーズウイスキーバー、BAR fishbornの秋元です。
日本の主なクラフトウイスキー蒸留所が生産を始めて4年、5年が経ち、各蒸溜所から様々なウイスキーがリリースされてきました。
「まだ若いからそんなに美味しくない。」とか「高すぎる!」とか「買えない!」と言うお話をよく聞かれます。
ウイスキーはご存知の通り、熟成に時間がかるお酒です。
ウイスキーは「人」と一緒だと思うのです。
3歳児に「お前、人としてどうよ!」と言ってもしょうがない。
一応、スコッチウイスキー法では熟成が3年以上でウイスキーですが、ジャパニーズクラフトウイスキーの味わいはスコッチの長熟にはとうてい敵わない。(日本のちゃんとした蒸留所はその熟成期間を経て「ウイスキー」と名乗って発売しています。)
スコッチの長熟と比べられちゃぁ、たまったもんじゃない。
自分は最近のクラフトジャパニーズウイスキーを自分の姪や甥だと思っています。
成長するにつれて「おぉ!ここまで育ったか!」と言う長〜い目で成長を見守る楽しみがあるのです。
例えば、ボウモアやマッカランの3、4年ものだけのシングルモルトを今、飲もうとしても飲めません。
長期熟成された原酒があるので、そんな3、4年のものだけでウイスキー作る必要がないからです。
でも、日本の若きクラフト蒸溜所はそのような原酒しかないので、そのような原酒だけでフルスイングしています。
そのフルスイングなウイスキーを、今しか飲めないウイスキーを今だから楽しんでいただきたい。
自分の甥や、姪を見つめるような目で向き合って頂きたい。
10年後、20年後きっと感動があるはずです。
日本のクラフトウイスキーの先駆者であるイチローズモルト。
そこから2020年に発売された「The First 10」。
イチローズモルトとして初めて発売された10年もののシングルモルトです。
イチローズモルトと10年前から向き合ってきた自分にとって「うぉ〜っ!」と叫びたくなるほどの1本で「肥土社長、力入ってんなぁ〜。」と思える素晴らしい1本でした。
そんな楽しみがこれからのジャパニーズウイスキーにはあるのです。
今はコロナ禍で日本各地で開催されていたウイスキーフェスは開催されておりませんが、開催されるようになりましたら是非参加してみて下さい。
日本のクラフトウイスキーでウイスキー作っている連中がゾロゾロいます。
是非、話しかけてみて下さい。
皆さん、ウイスキーへの情熱に溢れた気さくな良い方ばかりですよ。
もっとジャパニーズウイスキーが好きになるなずです。
「ものづくりの国」の日本人が作る日本のウイスキー。
美味しくならないワケがないじゃないですか!
これからも日本のウイスキーに乞うご期待!
「高すぎる!」「買えない!」と言うお話はまた次回に。
それでは、また。
したっけ!(北海道で「じゃぁね!」の意)
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