移動が生むもの

地方出身者は上昇志向が強くて、東京で生まれ育った人はそんなにガンガンいかないとよく言われますよね。

確かに僕の周りを見ても、なんか目立ったことをやっている人はみんな東京以外の人で、東京出身者はそんなに目立ちたがっていないような気がします。

でもあたりまえですが、東京の人もそれ以外の地域の人も「上昇志向がある人間の割合」は同じはずです。

そう思って考えてみると、NYやシンガポールやフランスや上海でガンガンやってる人で「東京出身者」って結構います。

ガンガンいくかいかないかは、「移動」にあると思うんです。

「移動」って様々な価値を生むと思います。

例えばナンプラーを日本に持ってきたら「エキゾチックな調味料」になりますが、東南アジアでは日本のお醤油みたいな存在です。同様に日本の豆腐をアメリカに持っていったり、南極の氷を日本に持ってきたりするとそこに新しい価値が生まれます。

そして「移動」はそんな「付加価値」だけではなく「発想やひらめき」なんかも生みます。

海外旅行に行くと、日本では気がつかなかった斬新なアイディアが思いつくことがあります。国内旅行でも、「あ、この地方の人はこんな習慣があるんだ」とか見ていると、違った発想が生まれてくることがあります。

僕らは煮詰まってしまうと真夜中に車に乗ってあてもなくドライブしたり、マラソンで何十キロも走ったりしますよね。あれも「移動の効果」を期待しているんですよね。

あれを「気分転換」と呼んでしまうことも出来ますが、あれはやっぱり移動することによって、周りの景色や空気が変化し、頭の中が変化していく効果を期待しているんでしょう。

たぶん僕たち人間は大昔から「移動」することによって、新しい文化や出会いや価値や発想なんかを手に入れているんだと思います。

だから東京の人でも海外にしょっちゅう行ったり、都内や日本国内でもたくさんの場所に足を運んで、様々な経験をしている人がやっぱり面白いことをします。

そしてもちろん東京以外に住んでいる人も、いろんな「移動」をしている人が面白いことをするんだと思います。

同じ場所でずっといないで、たまにはちょっと「移動」してみませんか。

#コラム

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