『言ってはいけない』を読んで考えたこと
アマゾンって「この本を買った人は、その後でこんな本を買っています」っていうのが表示されますよね。
それで、僕の新刊の『ワイングラスのむこう側』の次に買った本で橘玲の『言ってはいけない』が必ず表示されるんです。
僕も買って面白かったので、2テーマだけ紹介します。
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●「子育てや教育は子どもの成長に関係ない」
要するに「遺伝」と「小さい頃の子供どうしの環境」で「その子の性格や能力は決定してしまう」なのだそうです。
あなたも経験ないでしょうか。同じ家庭で育ったはずなのに、子どもって全然違うタイプに育ちますよね。
あなたが親なら「こういう風に育って欲しい」と願って、いろんなことを試みたけど、「思ったより子どもって親の思い通りには育たない」ですよね。
まず「学力」や「犯罪を起こしやすい」といったものまで、遺伝で決まっているそうなんですね。
さらに「親が伝えられることは『言語』と『宗教』だけ」だそうです。
そして「環境からの影響」というのは、「子供どうしの関係のみ」だそうです。
確かに「転校」したりすると、「クラスでの立ち位置」が変わったりして「キャラクター」が変わるときってあります。
橘玲は「女子校」をオススメしていまして。「共学」だと「バカで可愛い女」を演じなくてはならない。でも女子校ならそういう圧力はないから、女子校出身者の女性の政治家や科学者が多い。とのべています。
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●「人類は本来は乱婚だった」
世間では「一夫一妻制」に関して、「本当にそれが人類に一番適した制度なんだろうか?」って常々、話題になっていますよね。
大体「一夫一妻制」が人類の本能的な欲求によるものなら、こんなに「不倫」が多すぎるのが、どう考えても「不自然」です。
たぶん僕たち人類は「結婚相手以外の人とも色々とあれば良いなあ」と初期設定されているんだと思うんです。
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それが「旧石器時代は乱婚制だった」ということを書いていまして、「ひとつの群れでお父さんが誰だかわからないような婚姻関係だったのでは」とあります。
「ああ、やっぱりそうだったんだあ」と僕は自説に自信を持ちました。
たぶん昔の日本の「大家族制」みたいなので、お爺さんやお婆さん、甥っ子や姪っ子、兄夫婦、弟夫婦なんかも、家の中にいて、みんなで子どもを育てているような「風景」が本当は一番しっくりくるのではと思います。
で、江戸時代までは日本では地域によっては「夜這い」とか「祭りの時にちょっとした乱交」とかが行われていたわけですよね。近所のおばさんが若い男性を「筆おろし」したそうですし、そういう「性のタブー」がない、ゆるい性関係が「楽な関係」だったのではと思います。
あ、それで僕の自説では、以前、cakesにも書いたのですがhttps://cakes.mu/posts/12069 、その「大家族制」ってたぶんもう僕らの世代感覚では難しいので、「シェアハウス制」で、趣味があう人たちが集まって共同生活をして、結婚届けはしないで、「お父さんは誰だかわからない」みたいな「風景」がしっくりくるような気がします。
血縁を基本とした「大家族制」なら「息が詰まること」もありそうですが、「趣味があうシェアハウス制」なら、「転勤」で、どこかに出ていっても良いし、お金が今ある人が家にお金を入れたり、「お金はないんだけど、じゃあ自分は勉強が出来るから、登校拒否の子どもに勉強を教えて主夫をする」とか本当に自由な「家庭」を個人個人が選択できそうです。
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これ、「引用が一部分」なので、かなり強引で「トンデモ本では?」って感じるかもですが、元本読むと納得ですので、興味ある方は是非。
※僕のcakesの連載をまとめた恋愛本でてます。「ワイングラスのむこう側」http://goo.gl/P2k1VA
※この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています。今日は僕が夏のお昼にほぼ毎日食べているものです。
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