苦い食べ物が美味しいと感じるのは老化という話
小さい頃、嫌いな食べ物ってありましたか?
ピーマン、にんじん、セロリ、みんな独特の苦みやクセがありますよね。
でも大人になったらいつの間にか、そういう苦みやクセの向こう側に「美味しさ」のようなものに気づいて、逆に「大好き」になることってあります。
ビールやコーヒー、パクチーなんかも、そういう「大人になったからこそわかる美味しさ」ですよね。
でも、この「大人になったらわかる美味しさ」って実は「老化が原因」だということを教えてもらいました。
本来、人間は「甘いもの」とか「クリーミーなもの」とか、そういう「わかりやすい美味しさ」を「好ましい」と感じると設定されているそうです。
だから赤ちゃんやまだ小さい幼児なんかは、そういう「わかりやすい美味しさ」しか理解できないそうなんです。
でも、年をとって、老化が始まると、そういう感覚が鈍くなってきて、多少「苦い」とか「食べにくい」と感じるものに対して「耐性」が出来てきて、その「苦い」や「食べにくい」と感じていた食材の向こう側に「美味しさ」を発見出来るようになるのだそうです。
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これってアレですよね。
「恋」なんかも若い頃は「真っ直ぐで純真な恋」だけしかありえなかったのに、年をとってくると、複雑だったり、ちょっと困難な恋を「切ない」と感じるようになるあの感覚です。
あるいは、小説や映画や音楽を鑑賞するときも、わかりやすい「直球な作品」よりも、より複雑で「悲しみ」や「挫折」なんかをたくさん抱えている表現の方がよっぽど「ぐっ」とくることがあります。
そう考えると年をとって「老化」するって結構、人生のことをより深く味わえるから、そう悪くないものだなあと思い始めた46歳の冬です。
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