noteで売ることで悩む

先日、こちらで加藤貞顕さんのインタビューを有料で公開したところ、87件\26100の売り上げがありました。お買い上げいただいた方、本当にありがとうございました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n37ddafe1741d

ところで、この「インタビュー」というの、僕はずっとやりたくて、実は「僕が著名人10人にインタビューする書籍」のお話があったんですね。

それが紆余曲折があって、流れてしまったんです。

でも僕はやっぱりどうも「人の生きざま」みたいなものにすごく興味があって、これから「僕が気になる人」という基準で、いろんな人にインタビューしようかなって思って、「せっかくのnoteでコンテンツを売るブーム」だから、ここで試してみようと考えたわけです。

さて、雑誌でこういうインタビュー記事を掲載する場合は、「新作が出るからその宣伝で」という理由で、「出演料はナシ」というのが一般的ですよね。

ノーギャラだけどその代わりに「新しいCDが宣伝できますよ」とか、「お店の宣伝になりますよ」という感じです。

でも僕の場合はそういうことではなく、本当に「その人の人生や考え方」を聞いて、ちょっとした「読み物」にしたいと思っていまして、そういう場合、著名人にお願いしたら、色んなパターンはあるらしいのですが、まあ3万円くらいはその方に払わなきゃいけないそうなんです。

で、僕のテープおこしとか、編集とかそういう作業に最低1万円と考えて、4万円くらいはいければと思っていたのですが、そう簡単にはいかないんですね。

ちなみに加藤さんは「いや、俺はギャラはいらないです。noteを使ってくれてるから」ということで、僕としては最初に5万円くらい入って、それを元手に色んな著名人にインタビュー出来るかな、と夢見ていたんです。

いやあ、でも、そう思ったようには世の中ってうまくいかないものなんですね。

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ちなみにこのインタビュー記事にアクセスしてくれた人の人数が8000人弱なので、100人に1人ということになります。少ないのでしょうか、多いのでしょうか。僕にはよくわかりません。

で、こういう時は僕は必ず妻に相談するのですが、「それは買わないよ」とのこと。

「だいたいインタビュー記事って無料でいっぱいあるし、よっぽどファンの人が、どうしてもその人の話を読みたいっていうことにならない限り、まず買ってまでは読まない」のだそうです。

例えば「この情報を買うと、お金儲けが出来る」とか「これを読むと異性にモテる」とかしかお金は出したくないのだそうです。

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これ、決して「つり」じゃないのですが、加藤さんの話、すごく面白いし、いろんなヒントがあるので、本当は無料でシェアして何万人にも読んでもらった方が「社会的な意味」はすごく大きいと思います。無料だったらまず2万PVくらいはいってた自信があります。

そしてインターネットって「みんなで無料で情報をシェアする」というのがやっぱり基本理念だからここまで広がったんだと思います。

ウイキペディアとかヤフー知恵袋とかってその典型ですよね。

でも加藤さんは「そこをなんとかしなきゃいけない」という思いで、cakesやnoteを運営しているわけで、無料にするわけにはいかないんです。

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まあ今回は僕の「いたらなさ」と言いますか、僕の記事の紹介の仕方がイマヒトツだったのかなあ、あるいはインタビューってそんな結局は「買ってまで読みたいものではなかった」ということだったのかなあ、とひとまず敗北宣言です。

でもやっぱりインタビューはやってみたいので、この件、もう少し考えてみます。  

#コラム

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