サラリーマンより自営業のほうが幸福度が高いことと、人は好きなことしか熱中できないこと
※祝日は読む人が激減するので、個人的な話を。
橘玲の『幸福の「資本」論』がすごく面白かったので、僕に関係している箇所だけ、ここで紹介します。
まず、サラリーマンより、自営業の方が「幸福度」が高いそうです。
これ、自営業の方が、「やりがい」があったり「自分が好きなことができる」だけではなく、「時間(いつどれだけ働くか)」と「人間関係(誰と働くか)」を選べるから、なのだそうです。
人間は「親しい人との死別」より、ずっと続く小さな苦しみ、例えば「毎日の満員電車の長時間通勤」のような方が、より不幸になるそうなんです。
あるいはわかりやすいところだと、「嫌な上司と毎日顔をあわせる」というのも、より不幸なのだそうです。
サラリーマンの場合、そういう取引先や上司は変えられないとか、勤務時間を縛られるっていうのがありますよね。それって、実はすごく人を不幸にするそうです。
確かに僕は、満員電車に乗らないし、朝、必ず何時までに出社というのもないし、同僚もいないし、お客様も良い方たちばかりだし、暇だとお店閉めて帰ったりするし、原稿仕事の仕事相手も良い方ばかりなので、そうかあ幸せなんだなあと思います。
仕事相手と時間縛り、大きいようですね。でも要するにサラリーマンでも、好きな仕事相手と、好きな時間で働けば良しというわけですよね。
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ベルリン芸術大学で、世界的なバイオリニストになる「Sランク」の人たちと、スーパースターほどではない「Aランク」の人たちと、演奏者をあきらめて教育者になる「Bランク」の人たちの違いを調べたそうなんですね。
彼らの18歳までのバイオリンの練習にかけた時間は「Sランク」は7410時間で、「Aランク」は5301時間、「Bランク」は3420時間だったそうです。
さらに、この3つのグループが現在、大学で50時間、バイオリンの練習にはげんでいるのは、変わらないそうなのですが、上位ふたつのグループはほとんどを「個人練習」にあてて、Bランクは多くを「集団練習」にあてたそうなんです。
そして「Sランク」の人たちは「集団の練習(セッション)は楽しみで、本当の練習は個人練習だ」と答えたそうなんです。
これ、どういう意味かというと、「グループ学習より個人学習の方が良い」と解釈されそうですが、因果関係が逆で「能力が高い人間が個人学習を好む」のだそうです。
たったひとりで、3時間も4時間もずっとバイオリンを弾いてられるのは、バイオリンを弾くのが好きだからで、人は自分が得意なことを好きになれるんです。
「やればできる」ではなく「やってもできない」が人間の本性で、人は「好きなことしか熱中できない」のだそうです。
熱中して、そこに時間や気持ちをつぎ込めるのは、才能なんです。
これも、「なるほどなあ」と思いまして、僕、しょっちゅう色んな人に、「よくあんなに毎日たくさん書いてますね」って言われるんですね。
実は、こういう文章も、もっともっとたくさん書いていて、たくさんをボツにしているんです。
あと、書くのもすごく早いらしくて、こういう1000字ちょっとくらいなら30分で書いてしまいます。
たぶん、書くの、大好きなんです。書きながら、あれこれ考えるのが好きなんです。
まあ、僕の書く才能、そんなにすごいわけではない、と、もう大人なので自覚はしていますが、まあ書くのが好きだからこれだけの量を書けるんだなと思います。
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あなたはどうですか? 自分の好きな仕事をしていますか? 苦しんでないですか?
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この橘玲の『幸福の「資本」論』、他にも「お金と幸せのこと」とか、「友達と幸せのこと」とか、色々と読みどころありまして。
年収は独身者の場合、800万円をこえたら、もうそれ以上は幸せ度はアップしないようです。夫婦だと2人で1600万円のようです。
友達、幸せを感じるには本当に必要なようです。まあそうですよね。
「幸せって何だろう、自分の人生って何だろう」って立ち止まっている方にはオススメです。
お酒やバーについての僕の本です。『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』
bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。
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