クウネルの批判コメントのことと変わり続けなきゃということ
クウネルのリニューアル第一号が、アマゾンのレビューで叩かれているのが話題になっていますよね。→ http://goo.gl/9x9gnQ
僕はクウネルの読者だったわけでもないし、フランス特集や他の記事が今の時代にどうなのかということもよくわからないのですが、批判コメントを見ていて、「あ、これはあれだ」と思いました。
お店ってどうしても「流行り廃り」があるので、長く続けていくにはどこかの時点でおもいきって「リニューアル」をしなきゃいけないんですね。
わかりやすいところで言えば、昔のイタリアンで、ギンガムチェックのテーブルクロスを机にかけて、メニューで「かるぼな~ら」というあえてのひらがな表記で、「シェフのきまぐれサラダ」という「きまぐれ」が「すごく意外」でお洒落だったんです。
でも、でも今だと時代的に「?」って感じですよね。
するとどうしても「お客さまの数が減少する」から「リニューアルをしよう」と経営者は考えるわけです。
で、僕の経験上、リニューアルをしたら、必ず「前の方が良かった」って言う人がある一定数出てくるんです。
前に働いていたフェアグランドというバーも僕が勤めていたときにおもいっきりリニューアルをしたのですが、かなりの方に「前の方が良かった」と言われました。
オーナーの中村さんは「前の和っぽいバーはバブルっぽくて古いなあ。これからはサロンっぽい感じだな」と考えてリニューアルしたんですね。
そしたら、結果、新しいサロンっぽい雰囲気の方がスキなお客さまが増えて、それにあわせて「クローズドなパーティ」もたくさん企画して、お店は新しく蘇ったんです。
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僕は自分がお店を経営しているし、しょっちゅう何度もお店の方針や営業時間やメニューを変更しているので、「前の方が良かった」って言われるのにはもう慣れています。
そしてそういう「前の方が良かった」っていう方は、そんなことを言いながら、「新しくて今話題のお店」にはたくさん通ってて、僕のお店に来る回数は激減しているわけです。
でも、営業時間を変えたり、メニューを変えたりして、久しぶりに来店されたら「前の方が良かった」って仰るんです。
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ボブ・ディランがアコースティック・ギターをやめて、エレキ・ギターにかえたら、ひどく批判されたという有名な話がありますよね。
ディラン、今までのイメージを捨てて、エレキ・ギターに持ちかえるの、かなり勇気が必要だったのではないでしょうか。その時のディランの気持ちを考えるといつも「変化し続けなきゃな」と思います。
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僕は、「何も変えられないまま、ズルズルと過去にひきずられる」のよりも、とりあえず出来る限りのことをして、「変えよう」とやってみるという「姿勢」がすごく好きです。
というわけで、クウネル、頑張って下さい!
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