何をいまさらですが、キンドル買いました

僕の部屋って本棚がないんですね。買えばいいんですけど、「今あるCD棚を捨てて、CDを処分して、音源は保存しておいて、さらに本棚は地震が来ても大丈夫なようなのを買わなきゃ」というのを色々と考えると面倒くさくて、まあ、本棚がないんです。

ところで僕は1ヶ月に20~30冊くらいは本を読みます。携帯電話を持っていないという理由もあるとは思うのですが、電車の中や暇なときはずっと本を読んでいるので、まあそのくらいの量は読むんです。

そしたら当然ですが、とにかく本がたまるんです。そしたら当然ですが、妻にすごく叱られます。

だから出来るだけ図書館を利用したり、古本屋さんで安く買って読み終わったら捨てたりとか色々とたまらない工夫はしているのですが、やっぱりたまります。

「古本屋さんで処分すれば?」と思いますよね。それが最近、「印税をいただく」ということをしだしたので、どうも本を古本屋さんで処分するのが著者さんに申し訳なくなってきたんです(特に著者本人と面識があればまず出来ません)。

でも本はたまるし、妻は嫌がるし、どうしようと思ってたら、キンドルの読み放題1000円というのが始まりました。

「キンドルを買え」というのは妻にずっと前から言われてまして、でも本屋さんを応援したいなあと思っていたのですが、「1000円読み放題」はやっぱり魅力的です。

「読み放題」ということは、とりあえずダウンロードして、読んで「いまひとつ」と思えば、読むのをやめたら良いので、図書館と同じです。本の何が悲しいって、「買ったはいいが、全然読んでないままドンドンたまる」っていう状況ですよね。

で、キンドルを買おうかどうしようか悩んでいたら、妻が「いくらなの?」って言うので、「8000円」って答えたら、「8000円なんてTシャツ1枚分じゃない。全然安いよ」という言葉に押されてクリックしました。

→話はずれますが、人によって「500円はコーヒー一杯分」とか「2000円はCD一枚分」とかあると思うのですが、そうかあ、妻にとって「8000円はTシャツ1枚分だったんだ」とわかってびっくりしました。ちなみに僕にとっては「8000円はカジュアルなお店で二人で軽く飲んだ分」です。

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さて、キンドル、遅ればせながら始めました。すいません。メチャクチャ便利です。

どうしても「どんな本があるか全体像がわかりにくい」というのがあるので、そこだけが「リアル本屋の勝ち」です。

リアル本屋のような「あの辺りに行けば自分が好きな本がたくさん置いてある」っていう感じのサービスってネット上ではやっぱり無理なのでしょうか。

それが無理だとしたら、「もっと細かいジャンル分け」とか「恋愛 冒険 グルメ」といった「タグ付け」があれば良いのになと思います。

そして、そういう「もっと自分の好みの本に簡単にたどり着けるサービス」があれば、僕はキンドルのみの人になりそうです。

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「読み放題」ですが、ごめんなさい、アマゾンの方もこの文章を読んでいるのは知っているのですが、まだまだ魅力的ではありませんでした。

でも、「読み放題」は、もしかして「キンドルを買わせるきっかけ作り」だったとしたらすごく成功しています。「ああ、こういう方法もあるんだなあ」と思いました。

そういう「道具を買わせるハードルの高さ」ってあると思うのですが、まんまとひっかかってしまいました。

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ちなみに妻に「キンドルすごく良いよ」と言ったら、「それってすごくアナログだからあなたにも使えるんだね」と言われました。確かにすごくアナログです。

昔、MDってありましたよね。あれってもちろんデジタルだけど、使い勝手がすごくアナログでしたよね。立ち位置があれと似ているなと思いました。

という意味ではキンドルはMD同様に「移行期の今だけの道具」なんですね。

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そして、これを読んでいる人は「何をいまさら」だとは思うのですが、すいません、やっぱりかなりのスピードで紙の本ってなくなりそうなのがやっと実感できました。何十冊も持ち歩けるってなんだかドラえもんに出てくる未来の機械みたいです。

#コラム

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この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「キンドル読み放題でパタリロを読み直した」です。

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